レンタルプレハブ小屋にて【写真日記虫】.
真冬で,当然のように毎日真冬日だというのにイベントがあって,そこに社の命令で駆り出された.隣接する小さな公園が駐車場.駐車場係を仰せつかる.
実働朝6時半から夜7時まで.数日の間,座ることができるのはほぼ食事の時だけだった.
詰め所は数畳のレンタルプレハブの小屋.狭いのでストーブを焚くとすぐに暑くなる.どうせ向こう持ちの灯油なので節約のために消したりはしない.換気もかねて窓は開けっ放しにする.
一応カメラは持ってきている.
食事や後片付けの合間にそこらのものをテキトーに写す.練習みたいな感じ.
と,蜘蛛が窓の所にぶら下がっていた.小屋の熱で動き出したものの,夜の風の冷たさにそのまま固まったらしい.オニグモである.風にくるくる回っている.生きているのか死んでしまったのかも分からない.
06年1月23日,苫小牧市.
かわいそうだがどう仕様もない.
次の日,蜘蛛がいない.風にあおられて落ちてしまったのかと思った.
しかしよく探すと,窓枠のサッシの隅に小さく身を隠している.つぶさないように窓の開閉時には注意をする.
06年1月24日,苫小牧市.
ここのイベントが終われば,小屋はまたどこかに運ばれていく.
こんな場所を冬越しに選んだこの蜘蛛はこれから一体どうなるのだろう.春を迎えられるだろうか.
春まではまだ3カ月はかかる.