3月5日,再起動.【写真日記虫】

yyzz22006-03-06

 ドライブインのような所にちょっとした茂みがあって,そこはもう雪が溶けている.樹の幹の陰に小さな緑の目のアブがいた.下草を見ると越冬中のチョウが留まっている.そういう夢を見て目が覚めた.
 仕事を昼過ぎで片付けて,本当に1カ月ぶりの虫撮りにでよう.いつもの錦大沼公園へ.


 公園の駐車場に車が沢山停まっている.立て札を見ると,今日が沼でのワカサギ釣りの最終日だ.いよいよ氷がゆるみ始める.樹の根元は雪が溶けて輪を作っている.暖かいとは言えないが,寒さはほとんど感じない.


 小さな蚊柱が立っている.ユスリカ.10頭ほどだ.氷上で最終日とはいえまだ釣りができる時期に蚊柱を見られるとは思っていなかった.よい歓迎.
 雪の上にもユスリカがぽつぽつと降りている.近づくと飛び上がる.
 1月には全く飛ばなかっただけに,季節の変化を感じる.蚊柱を構成しているのはほとんど♂らしかった.見た目も大きさも年末年始のと同じ種のように思われるが分からない.中には大きい(10mm超)のが混ざっているが,これはさすがに別種だろう.交尾している個体もちらほら.



06年3月5日,苫小牧市樽前,錦大沼公園

 1月にユスリカを観察した小川のほとりは特に雪解けが進んでいて,ところどころ地面が出ている.


 初見の虫も.翅の脈から第1勘カワゲラ.ユスリカよりも体ががっちりした感じで雪の上をしっかり歩いている.単翅個体と長翅個体とがいる.


 ※帰宅後に調べると,有名なセッケイカワゲラではない模様.あちらには翅がない.クロカワゲラの1種,どまり.翅の長短で♂♀が別なのかどうかもよく分からなかった.



 雪の上の煤のようなものはトビムシ.これも1月にはいなかった連中だ.沢山いる.なぜか,長靴の足跡のへこみに密集していたりする.


 2〜3mm.おそらく種の異なっている大きめの個体でも5mmには達しない.雪の上に膝とひじをついて接写.ズボンがどんどん濡れていくが仕方ない.通りかかった釣り客に声をかけられるが,トビムシを撮っているといっても通じないだろうから返答に困る.少なくとも盗撮には見えないだろうからかまわない.
 いかにもトビムシらしいいいポーズを取ってくれる時は,ジャンプの準備態勢にあるらしい.ピント合わせをしていると,視野の外に突然消えてしまう.追いかけ回しているうちに,こちらはますます濡れていった.
 ちょっと見で3種類.小さいのと大きいのと丸いの.数は,小>>>丸>大.溶けかかった雪の上に繁殖するバクテリアを食べるという情報がネットにあった.


 1時間以上雪の上を歩き回って,他の収穫は小バエ×1と小蜘蛛×2.


 釣り客は10組ほど.ドラム缶で何かを燃やしている.この煙さではユスリカは逃げるだろう.わたしも退散.


 夜,カゲロウ画像を「虫@ふたば」に貼り.