昼から雨,夜から雪【写真日記虫】

yyzz22006-04-02

 とりあえず休日.しかし午後からまた引っ越しの手伝いに出動しなければならない.


 午前中公園へ行ってみる.相変わらず足下からコモリグモが飛び出す.今日のところは連中を撮る予定なし(一応カメラは向けたけど).
 石をひっくり返すと,例によってトビムシトビムシ

06年4月2日,苫小牧市樽前,錦大沼公園
 もうトビムシは食傷気味なので撮りが適当.
 「陸のプランクトン」の異名を取るだけのことはある.いくらでもうじゃうじゃ.残念なことに,こいつらは顕微鏡を持ってこないとどう仕様もない.


 まだ樹々は芽吹かない.空が曇って,風が冷たくなってきた.遠くで,沢山のカモの声みたいのがひっきりなしにしている.


 樹表にカワゲラがいた(右上画像).雪の上のいたものと同じ種類.
 一脚を立てて撮影開始.ISOをオートにすると400になる.シャッタースピードは1/125.ISO200に設定して撮ってみる.この方が画面が明るい.露出時間が長くなっているのかもしれないが,とりあえずシャッタースピードの表示は1/125のまま.しばらくは,こちらで様子をみよう.
 人目を気にしながら,カワゲラを10数枚撮る.
 寒くなって帰宅.これから出直して引っ越し.


 大型の家具の梱包がまだ途中で,作業しながらの運び出し.時々ストップがかかる.そういう時は社宅の周りをぐるぐる回って虫探し.わたしの虫道楽のことをたいていの同僚は知っているので,それほど不審がられはしない.
 ワラジムシ発見(*゚Д゚)ムホムホ.いい按配に壁に張り付いている.ふたばで「正面から見たワラジムシの目つき」がちょうど話題になっていた折り.撮り♪.

眼が▼で怪獣めいている.


 オニグモ.先月31日のものと同一個体かどうかは分からない.でも大きさは同じくらい.


 アパートの南側の壁に蛹がついている.縦に2つ,窓の桟の陰に横になって2つ.都合4体.
 モンシロチョウ型だが,斑点がある.おそらくオオモンシロチョウのものだろう.

 ちょっとした花壇らしきものがあるので,そこに食草があったのだろう.
 昨年秋,幼虫がノウゼンハレン(キンレンカ)を食べているのを見たことがある.もちろんアブラナ科植物も食べるだろうから,食事には融通が利くらしい.(調べてみると,モンシロチョウもノウゼンハレンを食草とし得るとのこと.ノウゼンハレンをアブラナ目に入れる植物学者もいるらしい.その方が蝶的には適切である)
 幼虫はよく見かける.苫小牧で白い蝶をみたら,オオモンシロチョウだと思ってよさそうだ.


 蛹の1体に黒い穴が開いていて,殻だけになっている.寄生蜂にやられたものか.近くには蜂の繭は見つからなかった.
 オオモンシロチョウは最近になって北海道・東北に帰化してきた蝶.まだ10年ぐらいしか経っていない.外来種というのはしばしば天敵がいないものなのだが,この蝶に寄生する虫が既に存在するらしい.
 オオモンシロチョウの幼虫は,アオムシでなくて嫌な模様の毛虫である.子供の理科教育の現場では困っているに違いない.
 はじめてこの幼虫に産卵した蜂(蝿?)は勇気があると思う.


 引っ越しでは指を挟んで出血した.いつものことである.新聞紙とガムテープで応急処置.
 心は弱いが,外傷や血には強い.


 とうとう雨が降り出した.夜には雪にかわった.どうやら風邪を引いた.