「今シーズンの灯火蛾第1号キタ━ヽ(゚∀゚ )ノ━!」【写真日記虫】
前日の午後からPCに不調が生じ,メールがつながらないやら,サイトが開いたり開かなかったり.その日は結局あきらめて就寝.
この日,定時に帰宅してからPCとの戦いが始まる.メールを受信できるが送信できない.頼りの「虫@ふたば」が開かない.この日記の画像がのらない.
おそらく何かのはずみでセキュリティ設定が変わって,ノートン先生が暴れているに違いないのだ.いじり回して分からないままに,偶然に2時間ほどで復旧.19時を過ぎた.
夕食はまだ.面倒なのでコンビニで何か買ってこよう.
いやどうせ外出するならついでにと,温泉の「ライトアップ看板」をチェックすることを思いついた.
日中10℃を越えていたから,その余波で蛾が飛んで来ているかもしれない.食料はその帰りで.
温泉の駐車場着.温度計は8℃.
蛾イタ━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━ !
今シーズンの第1蛾だ.灰色で横波線が数本入った中型の蛾.前翅長は20mm.右の翅の先が時々,風にあおられてめくれ上がる.
新調100mmマクロでの初蛾でもある.一脚を立てて撮影.やっぱり蛾は動かないので楽.その反面,生態写真としての表情の面白みは乏しくなる.
06年4月10日,苫小牧市樽前,錦大沼公園.
虫はこの蛾1頭.
帰宅して画像確認.これが楽しい.のっぺりしてしまったが,まあまあの撮れ具合.触角のピントも何とか拾えている.
「みんな蛾」(サイドバーのリンク参照)で絵合わせ.始めからフユシャク系と当たりをつけて,どうやらシロフフユエダシャクかと思った.
まだ「冬蛾」というのが少し残念,それでも嬉しい第1号.「ふたば」へ.
今シーズンの灯火蛾第1号キタ━ヽ(゚∀゚ )ノ━!
シロフユエダシャク (ママ) かな.
蛾に限らずいつもお世話になっている「ある蛾屋の記録」の蛾LOVEさんから同定についてのレスをいただく.感謝.やりとりがあって結論.
フユシャクの資料を見ると消去法でフタマタフユエダシャクになりそうですね。
(…)
取りあえずシロフフユではないと思います。
図鑑ではシロフフユは翅の模様・色の変化が大きいとされる.だが,ここら辺は現物のシロフフユを何回も見ているだろう人の感覚がおそらく最も正確だろう.
蛾LOVEさんのいわれる「消去法」の他の選択肢は,
A:ウスオビフユエダシャク(北日本では晩秋の蛾,これは致命的だと思う),
B:ヒロバフユエダシャク(分布が東北まで).
かくして図鑑と画像を見比べて深夜まで悩む悩む.
フタマタフユを始め考えなかった理由は,フタマタフユの翅が「純白」という『蛾類大図鑑』の記述のため.「白系統の蛾」という第1印象がなかったのである.でも,バックの黒が透けているのにだまされたのかもしれない.その翅は薄い.次の機会があれば,ぜひ確認したいところ.
図鑑の記述や絵合わせでは前横線(前翅の根元に一番近くの横線,以下順に)・中横線・後横線の間隔が,ヒロバフユに似ている.ヒロバフユが1:1,フタマタフユが中後接近で2:1ぐらいなのである.画像は中横線が真ん中に走っている.道南まで分布をひろげたかも.
だが,誤差の範囲ともいえなくもない.かといって,翅の脈や生殖器を調べる予定はないし,限界.
とりあえず「フタマタフユエダシャク」認定.
今週の天気がどうなるか分からないが,本格的シーズンの前に,少し走り回って(もちろん車)撮影ポイントをもっと開発しなければ.
帰りに寄ったコンビニの窓には,まだ虫の気配は全くなかった.