千客万来の前々々々…々夜.でも客は来てるし【写真日記虫】
苫小牧は好天続き.日中は10℃を超える日々.でも,桜の芽はまだ固い.
夜の温泉看板日参.途中,水銀の街路灯の明かりに1頭の蛾の羽ばたきが.やっと蛾のシーズンだ.
もちろん夏とは比較にならないとはいえ,期待通りの大猟.
★足元にゲンゴロウモドキがごそごそ(右上画像).3cm.ふたばでコテの人に同定していただいた.深川時代は,灯りにくる大きめの甲虫はまずガムシだったが,苫小牧ではガムシをまだ見ていない.今のところ,甲虫類には心があまり動かない.踏みつけないように少し移動してもらう.
★カサブタのようなハマキガ(10mm).巨大カイガラムシかと思うほど.画像にして初めて頭が確認できた.カイガラムシがこんな大きさで,こんな所に貼り付いているはずがないのである.現在,調査中.
※蛾LOVEさん,がいすとさんの同定により「トサカハマキ」確定.
m( _ _ )m .
★白っぽいのが1頭飛んできた.20mmの大物.のたのた歩き回る.
06年4月21日,苫小牧市樽前,錦大沼公園.
帰宅後調べに調べて,これは自分で同定できた.カバキリガ.ヤガ科ヨトウガ亜科である.
北隆館『昆虫大図鑑』の,この蛾の解説は過剰で良い感じ.
ヨトウガ亜科のうちで,キリガという和名をもつ以下の種は,すべて年1回早春にのみ出現するため,採集しにくい種類も多い.しかし天候や気温に恵まれると一時にかなりの個体数を得ることができ,採集家にとってはなかなか魅力的である.(p.113)
採集家キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!.執筆者の採集家としての顔がのぞく.
(ついでにキリガの「キリ」の由来を教えてくれれば…)
★上から見た時,イナゴの幼虫かと思ったが蛾である.ツトガかな.10mmほど.すぐに歩いて逃げてしまった.こいつが調べても分からない.これは「みんな蛾」へ.ツトガだと難解物になるかもしれない.
06年4月21日,苫小牧市樽前,錦大沼公園.
すぐにレスをいただく.大はずれ. 。・゚・(ノД`)・゚・。 テラハズカシス.
コナガでしょう (強調引用者)
あああああぁぁぁ.この名前は何回も見かけたことがある.害虫の「小菜蛾」だ.知ってないと全然ダメじゃん.確かに触角の縞が妙だとは思ったのですけど.
図鑑を見ると,学名をあのリンネウスが付けている.伝統的でさえある奴だ.
ググると出てくる出てくる.
農家は連中を「おとり作物」に引きつけたり,「フェロモン誘殺」したりしている.大変そうである.アダルト雑誌の「ヒトフェロモンで彼女をゲット」よりはずっと効果があるのだろう.
☆よく分からない黒い小さな甲虫.
前回に続き,割合に強力な害虫.害虫というのは人間の都合でしかないのだが,それでも,こちらは所詮は人間側の人間でしかない.複雑な心境が少し.