一日一蛾?【写真日記虫】

コオロギの幼虫

 高丘森林公園の整備ボランティアのことはローカルニュースで知っていたが,これほど荒れているとは思わなかった.林を切り開いて宅地に造成している時の光景によく似ている.倒木や丸太が至る所に.
 昨年の台風の大風で林,とりわけシラカバ林が壊滅したものらしい.これでは全部整地して植林をやり直すしかないのだろう.


 土曜の午前.その高丘森林公園.
 フキノトウとアマナの花.あとは緑はあまり目に付かない.とにかく一面の枯葉.
 まだ時期が早いなー.
 時々出会う散策の人たちに挨拶しながら,1時間半ほど歩き回る.コオロギの幼虫(右上)とカニグモらしき蜘蛛.
 坂だらけで,こちらの体力に難あり.ウグイスの初音.


 夜の灯火.
 ★18mmほどの蛾.レンズを替えてから,2cmは大物である.近づきすぎるとファインダーからはみ出してしまう.こいつも襟巻き蛾.まだ寒いから仕方ない.

06年4月22日,苫小牧市樽前,錦大沼公園
 ヨトウガに見える.ヤガやシャクガを探すが何としても同定できない.「みんな蛾」へSOS.

無題 Name 蛾LOVE 06/04/23(日)01:47 No.65150
マユミトガリバだと思います^^ (下線引用者)

 え,トガリバ? 一応は見たけど… あー,サムネでは模様がつぶれているんだ.まいったなー.
 図鑑にはあまり詳しいことは書かれていない.北隆館『昆虫大図鑑』には

前属(引用者註:Achlya属,ミスジガリバとか)と同じように眼は毛に被われている.(p.174)

とあるが,ちゃんと眼は出ている.『蛾類大図鑑』にはそんな記述はないから,たまたまそのような個体ばかり|д゚)カンサツしたのではないか.


 ※追記(4/29):『蛾類大図鑑』で,ヨトウガ亜科に「複眼に短毛が密生」との記述.眼に直接生えているということか.
 毛に隠れているということかと思っていた.いずれにせよ,わたしの画像のキリガでは眼毛はほとんど分からない.そのつもりで観察しないと駄目らしい.このマユミトガリバにも,これでも毛が生えているのかもしれない.


 ところで「*--蛾飢道談話室--*」を見ていたら,「肩のところのひれのようなもの(毛の束)がトガリバの特徴」との記述を見つけた.なるほどー.

 ここ数日でずいぶん勉強したような.


 結局このマユミトガリバの1頭だけ.帰路に街灯の下の地面に止まっていたシャクガはカメラを向けると逃げてしまった.