ヒサゴスズメ,ユミモンクチバ.サザナミスズメ.【写真日記虫】
昨夜,雑酒を1缶飲んだらテキメンに体調がアレ.仕事でもミス.ネット碁は休止の挨拶.なんだかユウウツである.
右上画像は駐車場で出会ったカエルくん.灯火の虫に誘われたものか.虫拾いのわたしのライバルというか,同志というか.
不審車両なし.錦大沼公園本体駐車場へ.ここは看板がないので街灯の下で拾い専.
★バタついている中型の蛾.カメラで何とか止まって写る.液晶を見るとスズメガである.少し元気が出てくる.
06年6月5日20時21分.苫小牧市樽前錦大沼公園.
ヒサゴスズメである.学名は"Mimas christophi".小種名は人名「クリストフの」.属名の「ミマス」はギリシア神話に出てくる巨人(ギガントス,要するにジャイアンツである)の1人で,オリンポス神との戦いで,鍛冶屋の神ヘパイストスに高炉を投げつけられ,更に上から山を落とされたという.難儀なことである.このスズメガはその巨人の末裔らしい.
前翅の黒紋は,夏個体では2つに分かれるものが多くなるという.
☆もう1頭.街灯の根元に胴体のやたら太く盛り上がった蛾.(あとから後述のサザナミスズメと同一種と判明).
アルテンへ.温泉看板は,
☆昨夜に続いてアカヒゲドクガくん.灰色というよりベージュ色.
奥の駐車場へ.
☆ウチキシャチホコの痛んでいない個体.正面から撮ろうとすると,嫌がって90度回転.後翅が半分こぼれる.ラッキー.「みんな蛾」へ.
☆ハネナガブドウスズメ.もう1頭,薄茶色の蛾.「未同定フォルダ」へ|Д´)/~~.もう1頭,フラッシュ1発で逃げ蛾.「未同定フォルダ」へ|Д´)/〜〜.
★ユミモンクチバ.
06年6月5日20時45分.前翅長13mmほどの小さな蛾.
翅頂(翅のかど)から出た白線が見事に弓なりになって基部に達し,それに黒い影がよじり付いている.コンセプトのはっきりした簡明なデザインである.美しいかどうかは好みが分かれそう.
『蛾類図鑑下』では
燈火採集で得られたことはないようで,昼間,草むらからとび出すのをとらえることができる.(p.116)
大丈夫,灯火に来ます.この場所で2体.帰りのコンビニの窓で更に+1.
小さい蛾によくあるこの色は,下の枯れ草の色なのだろう.
★がっしりした,翅に小さな白○の入った蛾.
始めトガリバを探して,次にヤガを探して,ようやく翅の形に気付いてスズメガである.
06年6月5日20時45分.わたしの左人差し指は指先から第1関節までちょうど25mm.
サザナミスズメらしい.ヒメサザナミもいて,ひっくり返して腹を見ないと決定的ではないのだが,発生時期とサイズからサザナミと判断.ここらは生態撮りの限界である.
『蛾類大図鑑』.
この属では口吻は前2属(Spinx属,Hyloicus属)より短い.(p.592)
だから間違えたんだな.スズメガは顔がとんがっている先入観があった.
「蛾拾い」の方が成果が上がっている.なるほど〜.