雨の日はしょうがない.オオミズアオ.ヒロオビウスグロアツバ.ミミモンエダシャク.【写真日記虫】

 妙な表現だが一面の霧雨.虫撮りパスのつもりでコンビニにウーロン茶を買いに行く.ところが,窓にリンゴドクガが貼り付いている.あれと思って下の方を見ると,キノカワガみたいのがいる.桟の所には紅色のヒメシャクが.
 やっぱり虫撮りに行くしかないか.


 下が濡れているので今夜は温泉看板のみ.蛾反応がある.
 <温泉看板>
★これはオナガではなく,オオミズアオの方.下に落ちてないオオミズアオは今シーズン初めて.かなり濡れている.

消灯後はかなり体温が奪われるのではないか.このぐらいの雨ですんでいるうちにどこか他所に移動すればいいのに.

☆白くて小さいツトガの類が出てきた.フトオビモンヒトリ
★この日多かったのがヒロオビウスグロアツバ.7頭ほど確認.

薬指の爪ほどの,小さい茶色まだらの,▲の蛾.普通種・地味・小さい,の三拍子であるが,写真写りはなかなかである.


★翅全体に雨粒を一杯に浮かべたミミモンエダシャク


 雨の日はしょうがない,と歌のフレーズが浮かんでくる.しょうがない時に丁度巡り合わせて生まれてしまった.人も蛾も同じこと.
 人間の方は寿命が長い分,確実にしょうがなくなる.蛾は,まだアタリにはまる可能性がある.とはいえ,か.
 やはり,生とはつきつめれば悲惨なものでしかない.蛾も人間も,それぞれの生老病死を負っている.一つも素晴らしいと思わないまま,来世のためにわたしは生きている.