妙な奴ら.クワゴモドキシャチホコ.シラオビアカガネヨトウ.ウスベニコヤガ.【写真日記虫】
日本各地では気温が30℃を超えて大変だったらしい.苫小牧では測候所での最高気温が24℃.下界ではもう少し暖かかっただろうが,扇風機なんて全然いらない.
昨夜の「美麗種」に続き,今夜は別趣向で.
<錦大沼公園駐車場>
トレーラーが止まっているが強行.蛾はビュンビュン飛んでいる(右上画像).飛んではいるが,下にはさっぱり落ちていない.
スズメガが,ブン,という音を残して耳元をかすめる.
さしたる収穫なしに移動.
<温泉看板>
3人組の自転車の兄ちゃんたちが,街灯あたりを調査している.カメラや網を持っていないから,おそらくはクワガタ取りが目的に違いない.個人的には蛾の方が絶対面白いと思う.
街灯の柱にウンモンスズメが留まっていたが,彼らの眼には入らなかったことだろう.落ちているオオミズアオを踏まないように気をつけながら,看板に近づく.
☆昨日貼ったミスジアツバが数頭.旬か.
★シャチホコが目立つ.
・相変わらずごてごてしたギンモンシャチホコ.
・シルエットならセミみたいにスマートなマエジロシャチホコ.(初見)
・幾分寸詰まりの,小さなクワゴモドキシャチホコ.画像は夕方にコンビニで撮ったもの.
前翅長13mmほど.見ようによっては「子犬のおもちゃ」型.
クワコに翅の色合いが似てないこともないが… やっぱり似てない.
★さて今日のハイライト2題.
その1.
面白いのか,美しいのか,単にロールシャッハなのか判断しかねる.
前翅長18mmほど.シラオビアカガネヨトウである.和名からして混迷している.
『蛾類図鑑下』でも記述は当惑している.
頭部,胸部は黒いが,触角の基部付近は白い.下唇鬚も黒いが,第2節の腹縁や第3節の先は白い.前翅の斑紋及び色彩ははっきりしているので,同定を誤ることはない(引用者感想:そりゃあそうだろうな).美しいヤガで(…) (p.111)
テーマは鳥糞に違いないのだが.
★その2.
顔が黄色いので何となくミクロの予感,にだまされた.シャクガっぽくもあるし… 結局ヤガ科で発見.
ウスベニコヤガ.年2回発生で,第1化が大きめで赤みが強いらしい.
わたしには,センスのない人が一生懸命デザインして,やっぱり垢抜けない結果に終わったような翅模様に見える.外縁の鳥の羽みたいな模様も何だかだし,黒く汚れた横線もアレだし,炭団(たどん)みたいな黒紋はううーんである.おまけに地肌は煤だらけの薄ピンク.
この拡大画像を絵合わせのために1時間近く見ていて,本当にまいった.精神汚染である.
この蛾は普通種であるという.(つД`)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー
☆あとは3939(2ch野球実況用語)で.いい感じのゴマケンモン.
☆サラサエダシャク.初見.そのうちに,「翅を立てている蛾特集」なんかもやってみたいところ.
バッテリーが切れかかってきた.今夜は妙な蛾を色々撮れたからもういいかな,と考えていると,突然現れたクルマスズメが看板に猛攻撃.シャチホコもヤガもシャクガもことごとく蹴散らしてしまった.
さあ帰ろう.