ウスイロギンモンシャチホコ.マメドクガ.モンシロドクガ.コヨツメノメイガ.ハスオビマドガ.クビワウスグロホソバ.ウススジオオシロヒメシャク.【写真日記虫】
夕方になって急に気温が下がった.
<温泉看板>
今日は大きめの蛾はなし.モンキアワフキが落ち着いた代わりに,今度はコガネムシがおびただしい.幾頭もが飛び上がっては看板に体当たりする.その度に蛾が蹴散らされるのでこちらは迷惑.
前翅長20mm.小型の茶色いシャチホコ.
おなじみのギンモンシャチホコでないことはすぐに分かった.
ウスイロギンモンシャチホコ.『蛾類図鑑』ではオオギンモンシャチホコとなっている.要するに旧和名ということ.この蛾のポイントは,翅の銀紋が▽で大きいことなので,個人的には旧和名がしっくりくる.
美しいカゲロウ(右上画像).成体か亜成体かは分からない.早く本を購入しないとダメだなあ.
ハマキガの類.ベニコケガたち.ヨツボシホソバ♂.
<馬場駐車場>
クワ採りの人々との接触を避けながら行動.
キドクガが2頭.
そして,これ.ドクガ系に見える.でも純正ドクガではない.
調べて,マメドクガ.前翅長20mm.あまり危険な奴ではないだが,なにしろ純正ものの季節が近づいているので,こちらは神経質になっている.
「豆毒蛾」ではあるが,豆に限らずかなりの多食性とのこと.
不明蛾*2,未同定フォルダ(´ー`)/~~.
付記(07/4/18):うち1頭はハミスジエダシャク・もう1頭はウチキシャチホコ.
もうすっかり常連のトラフツバメエダシャク,クルマスズメ.それにオナガミズアオ.
オオシロオビアオシャクは後日の「特集アオシャク」へ.
(071203貼り)
白ばかりの蛾は敬遠しがちになるが,これは手持ちの知識で対応できた.
モンシロドクガ.「紋白毒蛾」と漢字で書くと3割ほどパワーアップするが,成虫は無毒である.
「紋」がどうにも曲者で,『蛾類大図鑑下』では前翅には後縁部に2つの黒褐色紋があるが,個体によっては基部に近い方の紋が消え(この画像の個体はそれ),またまれには両方消えて無紋となる.(p.32)
もちろん,無紋ではわたしの力では同定できない.
横からの画像では胸から柔らかそうな長い毛羽立ちがあって,なるほどドクガを感じさせる.
ノコギリカミキリの踏みつけられた死体発見.灯火下では,足下に気をつけるべきである.この画像はふたば逝き( ̄ー ̄)/~~.
※オオクシヒゲシマメイガ.
<再び温泉看板へ>
不明蛾*1,未同定フォルダ|Д´)/~~.
付記(07/4/18):ウスベニコヤガ.
こっちは,逆に,なかなか上手く撮れない.
おそらくコヨツメノメイガ.本家の「ヨツメノメイガ」とどう違うかというと,頭部の色とか翅の中央線とか斑の形とか色々あるようだが,はっきりとした決め手にならない.サイズ的に(前翅長12mm)「コヨツメ」と判断しておく.
前日に上手く撮れなかった蛾の撮影成功.これなら同定できる.
ハスオビマドガ. ×シャクガ科.前翅長13mm.鮮やかな蛾である.
『大図鑑』ではマドガ科のなかで北海道の北部や東部まで分布しているのはおそらく,本種と昼飛性のマドガだけだろう.(p.307)
昼のマドガには以前逃げられている.
美しいホソバ.
クビワウスグロホソバ.ヒトリガ科の苔食い蛾.『大図鑑』,頸板は橙色,頭部,胸背,前翅は青色に輝く.(p.644)
翅の青緑具合はよく分からないが,胸背と脚の青は甲虫を思わせる.
<コンビニ>
恐るべし.
ガラスに貼り付いている所.現場では同定ミス.ヒトツメカギバかマダラカギバだと思いこんでいて,計測もしなかった.
ウススジオオシロヒメシャクだった.図鑑をめくっていて偶然気付いた.また恥をかく一歩手前.
(;´д`)ゞ.しかもまあ,科が違っていてよくもこれほど眼状紋のデザインが似るものである.擬態ではないだろうし.
「寒地の蛾で北海道に多産する(p.445)」とは『大図鑑』.
前日の予測的中でアマヒトリ出現.画像はその内に.