アカスジシロコケガ.クロオオモンエダシャク.ナカキシャチホコ.シロスジシャチホコ.ヨシカレハ.タケカレハ.【写真日記虫】
気温が上がったが,それも夜の7時ぐらいまで.扇風機にあたっていると寒くなる.
部屋に小さな蛾が飛ぶ.今日は2頭.ノシメイガでないから室内で発生しているものではなさそう.窓の開閉で入ってくるのか,わたしの衣服について入ってくるのか.捕獲・解放する.
1頭は1cmほどのノメイガ.未同定フォルダ( ̄ー ̄)/~~.
※コメシマメイガ.乾燥穀物の害虫.危なかった?
【温泉看板】
相変わらず懐中電灯を持ったクワ採りの人がうろうろしている.昨年はこれほど人は出ていなかった.「クワガタが採れる」という情報が流布されたのかもしれない.クワガタには気の毒なことである.
幸先よしっ! いきなり目についたのがこれ.「みんな蛾」での絵合わせの時に気になっていた蛾だ.
アカスジシロコケガ.先般からのベニコケガ類と同じグループ.くっきりした朱の帯と黒点が純白の地に鮮やかに乗っている.外縁部の淡いオレンジもいい感じである.もしも鳥糞擬態とすれば,これは血便だな.
前翅長17mmと小振りなのが残念.
もう1頭いたのでファインダーをのぞくと黒点が2個ずつ.ひょっとしたら種類が違うかもしれないと思って撮影計測.こちらはさらに少し小さくて15mm.
調べてみると,黒点が1個ずつなのが♀で,2個ずつが♂とのこと.雌雄セットが揃った.
ヽ(´ー`)ノ.
今夜,通算ドクガ*4,マメドクガ*3.ヨツボシホソバ*3.
ゴマダラベニコケガとムラサキエダシャク.
街灯の支柱に真っ黒シャクガ.液晶を見た瞬間,心が躍る.
クロオオモンエダシャク.前翅長22mm.墨の黒と,周辺の金色のコントラストが美しい.ゴージャスである.
これは「みんな蛾」では分からず,『大図鑑』の図版から探したもの.『大図鑑Ⅱ』で絵合わせ→『大図鑑Ⅰ』で種名調べ→「みんな蛾」で生態写真確認→『昆虫大図鑑Ⅰ』(北隆館)で前翅長確認,の流れ.大変面倒くさい.
地味どころ.のそっとしたシャチホコっぽい蛾.スルーしようかと思ったが撮っておく.前翅長28mm.
おそらくナカキシャチホコ.横線がはっきりしないからトビマダラシャチホコではないし,翅の基部が黒紋になっていないからルリモンシャチホコとも違っていそう.
現場ではナカスジシャチホコかと思って計測もしなかったが,例によって見立て違い.
シロスジシャチホコ.初見なのでそんなものである.
この程度なら注意さえすれば蛾を見間違えることはないが,わたしの衰えた脳にとっては「タテスジ」「ナカスジ」「シロスジ」といった紛らわしい名称の方が恐ろしい.既に混乱が始まりかけている.ちなみに「みんな蛾」で「スジ シャチホコ」検索をすると11件ヒットした次第.
━━━━Σ(゚∀゚ )━━━━!!
北方系で東日本の蛾らしい.うーん,親近感がわく.
【馬場駐車場】
看板は低調.ノンネマイマイ.
モンシロドクガ(右上画像)は激しくふさふさである.犬なのかもしれない.
青いバケツに大物.前翅長35mm.先日に続き,カレハガ科だ.
ヨシカレハ.純正カレハガに擬態では及ばない.黄色くムクムクしていて鳥のひなが地面にうずくまっているような感じ.
学名は"Euthrix potatoria bergmani".属名は分からなかったが,小種名のpotatoriaは「酒飲み」の意.そうだったのか.これも親近感.bergmaniの方はきっと人名.
月が明るいためか,蛾の集まりそのものはよくない.【錦大沼入口】にはほとんど蛾がいなかった.
【市内コンビニ】
車中に紛れ込んできた小さい蛾を解放.
ドクガ*1,アマヒトリ*1,あと細かいのが若干.
ついさっきのヨシカレハと似ていて少し小さいのを発見(*゚Д゚) ムホムホ.買い物(嘘ビール)を済ませてカメラを取ってくると,姿が消えている.失敗したなあと思っていると,ウィンドウではなく,壁の方に移動していた.こういう非仕事において,わたしはいつでも幸運なのである.
こちらはタケカレハ.全体に赤みが強く,白紋がはっきりしていること,横線が背中近くで折れていることから判別.
サイズについては個体差が大きいらしい.
「ヨシ」とか「タケ」とかいっているが,食草はさほど変わらない模様.どちらもササやヨシを食べる.
学名は"Euthrix albomaculata directa".小種名は「白い斑のある+真っ直ぐな」.普通である.いや,普通でいいんですが.
カレハガづいているなあ.嬉しくも悲しくもないけどさ.