浦河(4)〜最終日.ホソバアツバ.ヘリカメムシ.【写真日記虫】

 浦河に来て,最も日常的に親しい観念は「寒い」である.風が強くて,その風がとにかく冷たい.

 朝の見回りはホソバアツバ*1.裏側から撮れたが,よく見ないと表側と変わらない.


 真面目に仕事をして全行程完了.帰りのバスに乗り込むまでの時間に道端のフキをのぞき込むと,カメムシ.あわててカメラを取りに戻って…

 全身が見事な赤茶色.これは図鑑で記憶があった.

 前翅長16mm.ヘリカメムシだ.

 カメラを警戒すると動きを止めて,肩を左右に揺さぶる.飛ぶ前のアイドリングではなさそうなので,威嚇のポーズらしい.

 昨日のブチヒゲカメムシもそうだったが,ここでも近くに同一種が集まっている.
 灯火での蛾観察に慣れているので不思議な感じがする.灯火下では一箇所で1種1頭のことがほとんどだからだ.
 誘引されていない状態で,しかも移動能力の高くない種類の虫にとっては,同一ホストに集合する(昨日のブッチーはタンポポ,今日のヘリはフキ)ことは繁殖には重要な意味を持つのだろう.化学物質で連絡を取るにしても互いに近い方がいいわけで.
 帰宅後,図鑑で確認するが,『札幌の昆虫』と北隆館本には載っているが,『カメムシ図鑑』には記載されていない.おかしいなと思ってネットで検索すると全然情報がない.不安に駆られて「虫@ふたば」に貼り.専門の人に鑑定してもらって一安心.
 情報が少ないのは,北よりの分布だからだろうか.それならここのHPの出番である.そのうちに.


 帰苫.職場のマイマイガは解散していた.1頭もいない.


 疲れたー.長時間外にい過ぎ.夜回りはサボり.