キシャチホコ.シロケンモン.キマエクロホソバ.シロモンヤガ.シロフコヤガ.アヤトガリバ.ヒメキホソバ.【写真日記虫】
蛾撮りが3シーズン目に入り,多少は眼力がついたものと見えて昨年ほどには同定に時間がかからなくなった.もちろん分からないものは分からないのであって,分かるものについての所要時間が短くなったというだけのことではある.
その分,慣れてきてあれこれ調べる手間を惜しむようになった.画像が多くなって文章が少なくなったのは,そういう状況の反映だろう.そこらは反省.とはいえ,時間と体力の問題もある.
画像中心の方が,ブログ訪問者にとっては好都合かもしれないのだが.
快晴.でも空気はなんとなくガスっぽく重い.風が少しついている.
<温泉看板>
・アカハラゴマダラヒトリ*1,スジモンヒトリ*2,オナガミズアオ*2.ここらは常連.
・小型のシャクガ類はことごとくスルー.だから同定作業に時間がかからないんだな.
初見なのかそうでないのか微妙なシャチホコ.薄黄色にポチポチ.
前翅長22mm.見かけよりも大きい.調べるとキシャチホコ.初見だった.記憶にあったのは昨年のウスキシャチホコ.模様は似たようなものだが,後者は冠毛がしっかりしている.今回のキシャチホコは単にぼさぼさである.
・ルリモンシャチホコ(21mm),大きめなので撮っておく.
・ミスジアツバ(19mm)のまずまずの個体.
・ギンモンミズメイガ(7mm),もう間違えない.
<駐車場> 風があるので期待薄だった.ところが小屋のあたりに結構落ちている.
・エゾスズメの完全体,右上画像へ.
第一印象が「ヒマワリの種」.記憶はあるけど名前が出てこない.
キマエクロホソバだった.前翅長20mm.昨年よりは上手く撮れた.頭部のオレンジ色が目立つ.
<温泉看板> メンツが例によって増えている.
暗がりに三角形の影.こういうタイプは初見だ.大物の予感がする.ディスプレイを見て,大げさではなく息を飲んだ.これだから夜回りはやめられないのだ.
アヤトガリバ.前翅長17mm.普通種らしいが美しいものは美しい.数日前にウスベニアヤトガリバを見ているが,本種のほうが完成度が高い.
プリミティブ芸術を思わせる波線もすごいし,翅の基部にかけての銀ねず色も妖しい.足元も優美.
図鑑を見るとヨーロッパにも分布している.さあイギリスの蛾サイト「UK Moths」の出番である.
それによると英名は”Buff Arches”.「なめし革のアーチ」である.さて無料翻訳.
まずエキサイト翻訳.滑らかな灰色の組み合わせ、白とくちば色は最もきれいな人間のひとりにこのデリケートに著しいガを作ります、特に近距離で観測されると。
おー,よく分からないけどきっと誉めてる.
yahoo翻訳の方は?特に近距離で観察されるとき、スムーズな灰色の組合せ、白と赤褐色の茶色は最もかわいいもののこの繊細にきわだった蛾1を作ります。
やっぱり分からないけどまあいいや.翻訳ソフト買おうかなあ.この程度の英語なら辞書引きながらなら何とかなるんで,あくまでもウケ狙いですが.
小さなホソバ.これは初見.
ヒメキホソバ.前翅長13mm.ゴマダラ模様というより,翅の凸凹のくぼみの所に汚れが残ったみたいだ.上っ面だけ拭くからそういうことになるのである(アヤトガリバを見たすぐ後なのでどうしても評価は厳しくなる).もっともおかげで同定は楽だった.北方系の蛾らしい.「UK Moths」には残念ながらこの種は取り上げられていなかった.
この手のホソバは「footman」と呼ばれるらしい.「制服を着た召使い」とか「歩兵」を意味するらしい.さすがに「足男」では理解不能である.
・その他,フタホシコヤガ*2.ハガタアオヨトウ.
この日のオオ(オナガ)ミズアオは5頭.すべて生きている状態のもの.