エゾヨツメ.シロモンコヤガ.モンキクロノメイガ.ゴマケンモン.キドクガ.ミツテンノメイガ.リンゴドクガ.【写真日記虫】
少し遅めに出動.反対車線にオオ(オナガ)ミズアオ*3がピョンピョンしている.遠目には一見,楽しげに跳ねて遊んでいるように見える.
近づくならば彼らがアスファルトにぶつかる鈍い音が聞こえるだろうし,遅かれ早かれ彼らは車に轢かれてしまうだろう.
<温泉看板>
あ,エゾヨツメがいる.まだいる.内地では「春の蛾」だが,当地では旬は6月終わり頃のようだ.6月末ではさすがに北海道でも春とはいえなかろう.「晩春〜初夏の蛾」.
前翅長37mm.左の触覚が損なわれている.いろいろ苦労があったものと見える.今更なので翅を無理に開く労をとる必要なし.
・もう1頭,大きめの蛾.連夜のウスイロオオエダシャク(27mm).
・あとは小物ばかり.ベニヘリコケガのシーズン初物.ポジション不良.
昨年来のおつきあいのコヤガ.審美的にはまあまあ悪くない.
シロモンコヤガ.前翅長12mm.確かに大きくはないが,「コヤガ」というからにはもっと強烈な小ささをわたしはイメージしてしまう.絶対的評価でなく,相対的に「コ」なのだろうが.
さてミクロ.小さいものが続く.こちらは,いかにもありそうなノメイガ.
おそらくモンキクロノメイガ.前翅長13mm.ここら辺の蛾の同定には自信が持てない.
<駐車場>
・エゾシモフリスズメ*3(測らず).ウチスズメ*1(39mm).今年はスズメガが多いように思う.毎日毎日,翅を測定したりあるいは車通りから移動させたりしている.見合いの席か何かで「ご趣味は?」「スズメガの測定を少々」.
ゴマケンモンも連日登場.17mm.記録用に撮ろうとしているとエゾシモフリスズメが突撃してきた.驚いたゴマケンモンが翅を開く.
というわけで後翅見せ写真.黒っぽい.
これも後翅見せ画像.走り回るキドクガを追いかけ回す.留まると翅をたたんでしまう.
いつも背中に立っている黒い毛は,実は前翅後縁から生えていることを発見.標本写真を見てもそうなっている.全然気がつかなかった.
・キンオビエダシャク(15mm).アブラクサス属の蛾.
・いつものエゾアカガネオサムシ*2.1cmの未同定シデムシ,これは「ふたば」へ (´ー`)/~~.
※「ふたば」で,きりたんぽさん,しましまさんのおかげでスナゴミムシダマシあるいはそのsp.と判明.7月3日記事に貼り.人々の知識と善意に支えられてこのブログは運営できています.
<温泉看板>
・エゾシモフリスズメやセダカシャチホコやオオミズアオが新規参入.
・キクビヒメヨトウ(11mm),画像割愛.
上の方に小さいノメイガが貼り付いている.何とかなりそうな予感がしたので撮り.
ミツテンノメイガ.7mm.外縁の黒の縁取りが思いの外美しい.撮って当たり.
久しぶりに道道交差点の大看板をのぞいてみる.昨年の夏はドクガだらけだったポイントだ.
おおー.ギンシャチホコがいる.クビワウスグロホソバがいる.これは辛抱たまらん.
車から脚立をおろす.我が愛車は脚立,アルミマット,電気カンテラはもとより,ロープ・ガムテープ・小型ノコギリまで標準装備している犯罪だってできてしまうスーパーカー(死語)なのである.ついでにいえば読みかけのフーコーの本だって置きっぱなしだ.
ギンシャチホコが25mm.クビワウスグロホソバが21mm.
近くに車が止まった.なにせ脚立に登って看板にフラッシュを浴びせている姿は交差点から丸見えなのである.まずいことになるかな!? 幸いパトカーではない.
男が降りてきた.エプロンをかけている.看板の施設の関係者? 「写真を撮っているのですか?」
会話が続いて分かったことは,彼は関係者でも何でもなく,通りすがりのパンの移動販売屋だった.結局これも何かの縁と観念したわたしは食パン300円也を購入.
夜の10時に行商のパンを買うというのはめったにできない経験のような気がする.
彼は夜の通りを車で流しては不審人物に声をかけて,次々とパンを売りつけているに違いない.妙な商売があったものである.面白いのでこんど会ったらまた買ってもいい.総菜パンがいいなあ.