スジコガネ.ウチキシャチホコ.セダカシャチホコ.ニレノクロカスミカメ.フタスジカスミカメ.
(7月12日記)
「はてなスター」に対する怒りがまだおさまっていない.お気楽に☆をつけるよりも切り合い覚悟のコメントの方が建設的に決まっている(不満足な結果になってもかまわない.プラトンの対話篇を見よ).知識や真理を志向しないなら,それは頽廃でしかない.楽しければいいってものではない.「敷居」は高い方がいいのである(わたしがまだ高いものを書けていないことは置いておく).
というわけで,まだイベント最中.この日も好天の初夏日和である.早めに帰れた.運がいい.出撃できる.とはいえ,疲れているので手早く手早く.あれれ,計測ノギスを忘れている.
<温泉看板> あまりぱっとしない.さっさと移動.
・ウスベニコヤガ*2.スジモンヒトリ.
<駐車場>
・分からないコブガ? 現在「みんな蛾」で解答なし.未同定(´ー`)/~~.
・ホソバシャチホコ.
コガネムシが足元にちらほら.まだ少ない.旬には足の踏み場がなくなる.
スジコガネと思われる.15mmほど(指計測).ここら辺は害虫系サイトが参考になる.例えばHP「森林総合研究所北海道支所」の「北海道樹木害虫図鑑 スジコガネ」を参照.
鮮やかなウチキシャチホコ.
前翅長22mmほど.結構大きいのである.なかなか美しいが,スレてくると一気にみすぼらしくなったような記憶がある.
<戻る>
バタバタした挙げ句,いきなりコテンと目の前で横倒しになったセダカシャチホコ.
死んだのではなく,疲れて失神したものらしい.中途半端に脚をつっぱらかっているのが可笑しい.この夜,またもや4日につづいて裏返しになっているクルマスズメを見たが,それと同じ現象だろう.
ここからカスミカメムシ2題.
7mmほどの黒いカスミカメ.高いところに留まっていたのでこの角度からしか撮れなかった.
アシアカクロカスミカメのように思えるが脚の縞が違う.さあ分からない.
こういう時は「カメムシBBS」にSOSだ.「ふたば」の最強コテの1人である畏敬する鶉さんからレスをいただいた.もったいないので全文引用する.こんにちは。
脚の縞、それとパッチ状に生える白っぽい毛斑が翅に見えることなどから
ニレノクロカスミカメではないでしょうか。
奥日光では他のArbolygusに比べやや遅れて出ますが
ちょうど今の時期から見られます。ああー.これは全農協『カメムシ図鑑』の第1巻の方だ.(ノД`).見落とした.かくしてニレノクロカスミカメで確定.
(とはいえ,図鑑では「近似種が多いので,正確に同定するには雄の交尾器を調べねばならない(p.155)」と記述されている).
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次.こちらはおなじみ.
フタスジカスミカメ.逃げそうな気配だったので指計測は割愛した.吹けば飛ぶサイズ.
その他,今夜のまとめ.
・妙なカワゲラ.
・フタスジアツバ*2.クルマスズメ*2.
・オオ(オナガ)ミズアオ*4(死2).エゾシモフリスズメ*5(死2),ただし模様の怪しげな個体が混じっている.検討の余地あり.