旧ナミスジフユナミシャク.フタスジフユシャク.クシヒゲシャチホコ.
外回りの仕事が多い.夕方4時,気温は5℃.昨日よりも暖かい.雪さえ降らなければ,今夜は出撃できる.
19時半.錦大沼公園駐車場.
曇り空.2℃.無風.
路灯の下.
おそらく旧ナミスジフユナミシャク.寒い時期の蛾とは思えない,ペラペラの薄造りの蛾.
高くは飛び上がらない.一面に舗装された駐車場をはたはたと逃げ回る.風があればどこまでも流されていったことだろう.
見上げると,光に照らされて白いものが落ちてくる.雪だ.一瞬,カメラをかばったがその必要はなかった.
下に到達する前に消えてしまうような微かな雪.気象庁的には,これはカウントされないだろう.
アルテンの看板に蛾影が見えた.
初見のフユシャク.
フタスジフユシャク.前翅長14mm.
左翅の内横線と右の外横線が段違いでつながって,斜め一直線のけさ懸けになっている.
とまっている状態で前翅と後翅の線がつながる蛾は少なくないが,これは驚きである.
この蛾はウスバフユシャクと類似するという.蛾LOVE氏の「ある蛾屋の記録」の「ウスバフユシャクとフタスジフユシャク」参照.
学名は Inurois asahinai .属名は(10)『学名辞典』によれば(ラ)inuro焼印をおす;害悪をひきおこす+-is.または,(ラ)in-否定+(ギ)oura尾+-is. (p.364)
どちらにしても分からない.小種名の方は人名だろう.
駐車場は収穫なし.
覚生川通りに出る頃には,雪はほとんどやんだ.
暗がりに蛾を見つける.分からないまま,適当にピント合わせてフラッシュ.
いつものクシヒゲシャチホコだった.これも♂.
横から.口は退化しているはず.
つくづく思うことは,つくづくフユシャクは軽装である.
フユシャク亜科2種目.というわけで帰宅後,祝杯.