06年の積み残し(7).オオホソバケンモン.

 スランプはあいかわらず続いていて,仕事中は何回もトイレに吐きに行ったりしているのだが,今日は休日である.でも外は吹雪.
 地元で買うときっと割高なのだけどカメラを見にいくかなあ.α700が欲しいような気がするのである.きっと行かないだろうな.
 冷蔵庫はなくてもまだ大丈夫だろう.


 というわけで続き.やっぱり蛾である.
 ケンモンヤガは,シロケンモンとナシケンモンとイボタケンモンは何とか分かる.後は……,どれも…同じに見える.専門の人にとってもそうらしく,保育社『蛾類図鑑下』には

わが国ではここに図示した以外になお相当数のAcronicta属のものがあるが,いずれも斑紋が互によく似ているものが多く,同定がむずかしいばかりででなく,現在種名の確定しないものが多い.(p.59)

 (つД`).


 これは06年7月16日.
オオホソバケンモン
 おそらくオオホソバケンモン.前翅長22mmほど.
 Triaena属のケンモンはどれも似ている.
 キハダケンモンはもう少し小さい.リンゴケンモン,ヒメリンゴケンモンとの区別がやっかい.全体に薄黒いこと,黒い剣紋がしっかり太いことと,「みんな蛾」のコメント「外横線外方の色が濃い。」を頼りに暫定同定の次第.
 でもリンゴケンモンかも…


 学名はTriaena cuspis.「トリアエナ(ギリシア綴りではトリアイナ)」というのは,三つ叉の鉾いわゆる「トライデント」である.剣紋からだろうか.
 和名の「剣紋蛾」「剣紋夜蛾」というのもなかなか良いネーミングである.(「良い」ははじめ「酔い」と変換された.(TдT) )
 小種名は「槍,尖り」.翅頂あたりの形によるのものか,これも剣紋に便乗したものかは不詳.