マルハキバガの類? カシワキリガ.コモリグモの類.ハネナガコバネナミシャク.クチブサガの類.

yyzz22008-04-16

 画像は職場の庭のサクラの芽.早い.開花はかなり早まりそうだ.


 車の中で思い出した.
 今日はアルテンが休館である.撮りがやりづらくなる.
 天気は薄曇り.ヘッドライトに蛾が1頭かすめていく.更に思い出した.計測用のノギスが壊れていた.


 本日は「縦長画像」が濫用されています.スクロールがうっとうしいですが,ごめんなさい.


 <錦大沼公園駐車場>

 トイレの壁.
マルハキバガの類?
 マルハキバガ科か,それともヒラタマルハキバガ科か.昨日の蛾とは顔つきが違う.

 「禁スズメ」の貼り紙はなくなっていた.このブログをまさか管理の人が見たのだろうか.
 別段やましいことをしているつもりはないのだが,標準的な,管理者に想定されるような利用客でないことも確かではある.

 落ち蛾.
カシワキリガ
 これはカシワキリガ.わたしの感じでは,「毎年確実に出会えるけれども,あまり多くない蛾」.

 クモ発見.いつものハリゲ群ではない.
コモリグモ
 さて接写.アスファルトに腹這いになって.
コモリグモ
 まずまず.カメラを下に置いてしまうのでぶれないのである.


 <アルテン温泉看板>
 休館日だというのにもたもたとフラッシュを光らせたり,歩道で腹這いになっていたりすると,経験的に警備員が飛んでくる.不審者認定されるらしい.仕事だから仕方ない.
 こういう時に限って,撮りたい蛾がいたりする.手早く手早く.そして素早く退散.

 眼視では内縁の白い部分が星のように浮かび上がって見えた.初見.
シロシタコバネナミシャク
 おそらくシロシタコバネナミシャク.前翅長15mmほど.
 模様の感じはウスベニスジナミに似ている.けれどもウスベニスジナミなら,どんなに翅を絞っても,もっと開いた△になると思う.

 ※間違い.ハネナガコバネナミシャク.

 14日に続いてクチブサガの仲間.今回はじっくり撮れた.警備員が現れても諦めよう.
クチブサガの類
 μ.comさんのコメントで14日のものについては光がさした(感謝!)が,そこから進まない.今夜のものと14日のものが同じか違うかも不明.そもそも同定のための判断材料が決定的に不足である.判断停止(エポケー)ならぬ「同定停止」.
 でももう1枚.
クチブサガの類
 きっと昨年あたり,クチブサガをツトガと即断してスルーしてしまったケースがかなりありそうだ.いずれにせよ同定できないことには変わりない.

 カバキリガ,トサカハマキを撮らず.なんとか警備の人の出動はまぬがれた.


 <覚生川通り>
 ・掲示板に貼ったのと同種と思われるマルハキバガの類.

 死んでいる蛾.
死んだ蛾
 腹が裂け,頭部がねじれている.車にはじかれて破裂したのか,それとも頭部を踏みつけられた(わたしに?)ものかは分からない.わたしとしては前者であって欲しいが,死んでいるものにとってはどちらでも同じだろう.

 以前の自動車のTVCM.「ファーブル先生の何だか」とかで郊外を捕虫網を積んだ車で走り回るものがあった.ふざけるな.
 単に車を走らせるだけでどれだけの虫が殺されるか.虫として生きているのは蝶やカブト虫ばかりではない.高橋敬一『昆虫にとってコンビニとは何か?』(朝日出版社)から.

それでも,そこそこの数の昆虫が飛翔中に車と遭遇し,そしてその一部は風圧や衝突が原因で死んでしまう,ということはたしかだろう.車とぶつかった昆虫の10分の1が死ぬと仮定しても,1キロ走る間に10頭の昆虫を殺すことになる.そして今日,私を含めて多くの人が車を利用しているから,私たちがこれまでに車によって殺してきた昆虫の数は相当のものになる.もちろん,車が昆虫を殺すのは風圧や衝突だけによるものではない.タイヤで踏みつぶす数も半端なものではないだろう.
こうして私たちは車を運転することで,無意識のうちの大量の昆虫を,毎日殺し続けている.車だけでなく,電車も昆虫を風圧でつぶし,自転車も昆虫を踏みつぶし,私たち人間もまた昆虫を踏みつぶす. (p.11)

 
 わたしもまた,毎夜毎夜,どうしようもなく何頭も何頭もの虫を殺しながら,排気ガスをまき散らしながら虫撮りを繰り返している.
 日々の一挙手一投足がその度にどうしようもなく多くの命を損なっていることに思い及ばない人々,そしてそういう生の事実に暗然とせず,かつ恥じない人々(そういう人間がいればだが)に災いあれ.