スモモキリガ.ワラジムシ.シタコバネナミシャク.モンキキナミシャク.ツマキリエダシャク.チャイロキリガ.

 日中は職場で少し仕事.
 その後,床屋へ.前回が1月5日だったから中4か月.店員はわたしのことを記憶していて「丸刈りですね」と言う.顔まで擦って20分弱.
 床屋にせよ歯科にせよ,見つめ合っても仕方ないので,こちらはずっと目をつぶっている.無防備である.純粋に信頼の上になりたっている商売である.
 その点,タクシーはリスクが五分五分だと思う.客はどこに連れて行かれるか分かったものではないが,運転手も客に背を向け続けている.
 わたしは全体に物事をあまり信用していないのだが,どうなっても仕方ないという気分もあるので日常生活の上でバランスは取れているようだ.


 というわけで20時出撃.薄くガス.


 <錦大沼公園駐車場>
 ・カギモンヤガ(18mm,17mm).カバキリガ(×).
 ・オレンジ色灯の下に久しぶりのキバラモクメキリガ(20mm).画像割愛.


 <アルテン馬場駐車場>
 ・小型のナミシャク*2.逃亡.
 ・カシワキリガ(18mm).カギモンヤガ(18mm).

 カバキリガかと思いながらファインダーをのぞくと違った.
スモモキリガ
 これはスモモキリガ.20mm.亜外縁線に黒ポチ点が2つ明瞭にあるのですぐ分かる.昨年は5月16日に1回だけ.
 学名は Anorthoa munda .キリガの多くが入っているOrthosia属ではない.アノルトア属は日本ではホソバキリガとスモモキリガだけ.
 属名は「斜めの」から.種小名は「整っている,優美な」.

 地上絵.
地上絵
 我は求め,我は訴えたり? 猫なんか召喚しないでくれよ.

 舗石の上を黒い影が歩く.甲虫… じゃなくてワラジムシ
ワラジムシ
 複眼のきめが粗い.目つきが悪い.獰猛に見える.こっち見んな.
 ※コントラストを上げるものなのかなあ.


 <温泉看板>

 シタコバネナミシャク.16mm.
シタコバネナミシャク
 赤紋は前翅の後縁部にあるらしい.

 モンキキナミシャク.やや擦れ.
モンキキナミシャク
 測ろうとすると案の定逃げた.15mm強? 一応,眼状紋のつもりなのかな.

 ツマキリエダシャク.17mm.
ツマキリエダシャク
 この蛾も2週間早い.


 <覚生川通り>
 ・スギタニキリガ(24mm).カギモンヤガ*2頭(18mm,17mm).
 ・フトフタオビエダシャク*2頭(×,19mm).1頭は車道だったので移動.
 ・不明カバエダシャク(12mm).

 ここにもスモモキリガ.19mm.
スモモキリガ
 取り立てて,どうと言うことはない.「生成色」とでも表現すべきか.

 擦れているなあ.この色はおそらくチャイロキリガだ.
チャイロキリガ
 17mm.
 学名は Orthosia odiosa .こちらは王道のオルトシア属.「豊穣の女神」である.ところが種小名は「憎むべき,嫌われている」.よく分からないが嫌われている.


 <温泉駐車場> 大きなトレーラーが何台も止まっている.金持ちなのだろう.
 ・ウスベニスジナミシャク*2頭(15mm,×).シタコバネナミシャク(15mm).
 ・カギモンヤガ*2頭(19mm,18mm).

 今日の死骸.この日3頭目のスモモキリガだった.
スモモキリガ