マエモンハイイロナミシャク.セブトエダシャク.ウラベニヒラタマルハキバガ.クロカギヒラタマルハキバガ.ルリモンエダシャク.ハエの類.キホソスジナミシャク.ツマキリエダシャク.
夜の7時半はまだ空は明るい.手元の「天文年鑑」を見ると天文薄明が終わるのは21時少し前だ.早かったかな.
蛾は夜に活動すると一般にはいうが,実際は色々.昼光性のものもいるし,同じ夜型でも日暮れあたりから落ち着きがなくなるのもいれば,日付が変わって本番というのもいる.
まあいいや.時間が早くても,いる蛾はいるだろう.夜回りをさっさとすませて飲んで寝たい.
晴.11日の月が明るく,星はあまり見えていない.気温11℃.風は冷たい.懐手.
<錦大沼公園駐車場> 先客の車2台.白と黒.
トイレ壁に小型のエダシャクがいたが見ているうちに逃げられる.
落ち蛾なし.不調.やっぱりまだ早いのだろう.
アルテン看板にミクロ的蛾反応2.ミクロっぽいので車をそのまま走らせて…
<馬場駐車場>へ.
カエルの声が今夜はよく響いている.おやおや,小動物や虫にとって良い夜なのかもしれない.
ときどき白いものが地面へと舞い落ちるが,最後に残ったサクラの花弁の,風に飛ばされたものでしかない.
物置の戸に小さなペラペラ.見覚えがある.
マエモンハイイロナミシャク.12mm.北海道ものは色が薄く,semistrigata(半分+傷ついた?)亜種とされている.
上からの姿は「みんな蛾」の「マエモンハイイロナミシャク北海道亜種」参照.生態画像はわたしの撮ったもの.
・またヒメカレハ(17mm).今年は多い.
落ち蛾は不調.
<温泉看板>
路灯の光の中からイカロスのように蛾が落ちる.この翅の白さはセブトエダシャクだ.
測定せず.
看板に貼り付いていたミクロたちがわたしの気配に驚いて飛び立つ.
1頭は落下を選ぶ.
ウラベニヒラタマルハキバガ.11mm.越冬ものかもしれない.
看板に残留したもの.牙があるから,これもハマキではない.困ったなあ.
ハマキだって同定に困ることには変わりないのだが,絶望感が違う.ハマキは迷宮だが,他の「なんだがキバガ」とか「なんだかホソガ」は,そもそも門が開いていない.
無理矢理調べて,クロカギヒラタマルハキバガだろうか? 8mm.胸が白っぽいのは禿ではないようだ.
マルハキバガ類はまだ調べやすい部類なのである.
今度こそ純正のハマキガ亜科.しかし小さい.カサブタにしか見えない.6mm.
プライヤハマキの越冬もの? このハマキも変異まみれの泥沼の世界である.
今シーズンはミクロを頑張ると言ったものの,やっぱり労多くして喜びは少ない.断定できないストレスが蓄積していく.
看板の根元の落ち蛾を探している隙にマクロが飛来.嬉しい.先日のシロテンに続いて,シーズン初のルリモンエダシャク.
前翅長20mm.向きを変えたところを正面から.
蛾の同定を目的として訪問してくださった人には相変わらず役立たないブログである.
・ナカモンキナミシャク.移動.彼らは手に乗らない.飛んでわたしの腕に乗った.
<覚生川通り>
寒い.指がかじかんできた.
電柱に,これもシーズン初.
キホソスジナミシャク.腕を一杯に伸ばして測定.10mm.
昨日のブログで「端境期」と記したが,いよいよルビコンを越えたのかもしれない.
<馬場駐車場>
1時間半ほどの散策.21時近い.出発の時はもっと早く切り上げるつもりだったのだが.