ワラジムシ.

 雨は昨夜遅くには上がった.助かった.雨中のずぶ濡れ業務が昨日同様に続いたならば,わたしの行き場のない怒りの矛先はチューリップや幼児に向けられたことだろう.


 商店街の区画のはずれに,小さな公園がある.朝のひまな時間に散策.
公園
 舗石で固められた歩道とベンチと,花壇やちょっとした木々があるだけの公園.虫がほとんど見つからないのは,昨日の大雨の,きのうの今日だからという理由だけではないと思う.
 そういえば鳥の声が聞こえてこない.スズメのそれが少しだけする.
 人間以外のものに関心を持たなかった人々によって造られた街.もちろん,公園はきれいに整備されていて,街路のサクラも見事に咲いている.中央分離帯には様々な草木が植えられている.だが,それらはすべて,あまりにも人間に向けてのものでしかないように見えた.


 ホテル周辺で虫探し.

 ワラジムシ
ワラジムシ
 この虫はどこでも見つかる.

 虫ではないが,まっとうな植物でもない.
ゼニゴケ
 ゼニゴケ.ミルククラウンのように見えるのは「杯状体」.ここから芽を飛ばして株を増やすのだという.
 あれこれ調べると,除草剤の効かないやっかいな雑草(?)であるそうだ.別にこんなものは生えていたってかまわないような気がする.
 そういえば当ブログに「ヒメハナバチの駆除」で検索してきた人がいた.Σ(゚д゚)オイオイ.自分に不快な一切を駆除殲滅することを是とする精神.「寛容」とか「調和」とか「生態系」とかをもっと学ぶべきである.

 その他の植物画像(微細な花やら双葉の類やらスギナやら)は割愛.


 ホテルに戻ると部屋の清掃中である.
 ホテルの清掃というと「給食のおばちゃん」然としたパートの年配の女性がその任に当たっているイメージがあったが,ここでは従業員のおねえさん達が紺色の制服の上にメイドエプロンをつけて掃除をしている.見慣れない光景にめまいを覚えたが,今日流行の特殊なサービス*1なのではもちろんなく,要するに人の使い回しによる人件費の節約なのだろう.

*1:わたしは,「ご主人様」という単語とは「大魔王シャザーン」とか「ハイハイサー」とか「パパラパー」が観念連合する.