matsumuranaケバエ.クロカミキリモドキ.ナミホシヒラタアブ(?).ルリハリバエの類.ヒシバッタの類.フンバエの類.クワヒョウタンゾウムシ(?).
気温が上がってきた.現場に足を踏み込むと,黒いケバエが飛んできた.この日ケバエとの出会いに心を躍らせていたのは,半径100km以内でわたしだけだったろう.
休憩時間は草藪で思う存分虫撮り.
目玉が大きいのは♂.ケバエの♂は同定が難しい.
まだ時期が早いから♂ばかりかと思っていたが,ほどなく♀も見つけた.交尾中.文字通りに♂の精気を吸い取っているように見える.
♀の体長は14mmほど.背中と,見えていないが腹が鮮やかなオレンジ色である.
和名のまだついていない種で,学名は『札幌の昆虫』ではBibio matsumurana.だが,「ヘキサポーダリサーチ」の「みんなで作る双翅目Web図鑑」のindexでは「matsumurana」ではなく「matsumurai」が記載されている.同一種かどうかはよく分からない.
春のタンポポの定番甲虫.腹がとんでもなく膨れているが♀かもしれない.
クロカミキリモドキ.あまり個性のない,何を生業にしているのか分からない虫だが,結局は花にくるのが仕事らしい.幼虫は朽ち木労働者とのこと.
・コロギスの幼虫.フキの葉の上で花粉まみれのままボーっとしているヒメハナバチの類.
脚を舐めているように見える.
ナミホシヒラタアブ(?).13mm.ハナアブの同定のポイントの一つは顔面なのだが,それでも怪しい.
キンバエの類(だと思う.ハエは同定が難しい).
とにかく美しい.「ハエ」でなくて,こういう「甲虫」ならもっと人気があるはず.
※『探そう! 北海道の虫』のKUMAさんからコメント.「ルリハリバエ」の類ではないかとのこと.調べると確かにそう見える.知らないというのは恐ろしいことである.KUMAさんには大感謝.
以前(5月12日),横からしか撮れなかったフンバエの類.
頭が小さく,胸部がふくらんでいて翅が短い.背の低い人間がボディビルで鍛えすぎてずんぐりむっくりになってしまったような感じ.脚も無駄にたくましい.
今日で出張完了の予定が,明日まで延びた.宿泊地界隈では蛾撮りはできそうもなかった.