アカハラゴマダラヒトリ.ツマジロシャチホコ.テンスジツトガ.ウスアオモンコヤガ.ソトムラサキコヤガ.ミスジアツバ.キシャチホコ.セダカシャチホコ.

 前回が6月30日だったから中3日の出撃である.
 天気はガス.地面は昼過ぎの雨が乾かずに残って濡れている.気温15℃.

大沼公園駐車場.

 路灯の周りを何頭もの蛾が飛んでいるが,落ちているものはそう多くはない.ツトガがほとんどである.あまり時間をかけずに移動.
 ・ナミコブガ(11mm).ゴマケンモン(20mm).

アルテン馬場駐車場.

 いつもの甲虫.例によって裏返しになっていたところを移動.

 「場所+種名」で検索をかけて当ブログにアクセスしてくるケースがあって,不愉快なので昨年あたりから種名を伏せるようにしている.心ない採集者たちの情報収集に利用されるのはまっぴらである.
 蛾をメインにしているわたしは,彼らとは利害が対立する.連中は蛾を追い散らしたり,落ち蛾を踏みつけたりする.連中は自分の探している虫以外を虫と認めていない節まである.
 もっと面白い虫は他に沢山いる.

 アカハラゴマダラヒトリ.18mm.痛んでいない個体.

 夕方のコンビニでもウィンドウに3頭見かけた.数週間前は数が減って,しかもボロけた個体ばかりだったから,今出てきているのは新物に違いない.
 美しい蛾ではあるのだが,痛みがすぐに目立つので損をしている.

 ブログの方には初貼り.

 ツマジロシャチホコ.20mm.典型的な木目模様,木っ端くずのシャチホコである.こんなものが飛んでいると思うと嬉しくなる.
 背中側からの画像は後日機会を見つけて.

 ツトガも撮らないといけないが,連中はカメラを向けるとすぐに逃げる.

 テンスジツトガ.15mm.イネ科喰いなのだが害虫としては大したことがないようだ.そこらの牧草に湧いているのだろう.
 ツトガ類の顔はサンマを思わせる.

 ・水たまりに擦れ切っているネグロヨトウの類.

温泉看板.

 大きめの蛾はいない.2cm弱のシャクガが3頭.他は小さいのばかり.
 ツトガやシャクガは後回し.まずはヤガから.

 コヤガが2種.

 ウスアオモンコヤガ.12mm.
 講談社『大図鑑』によれば「1属1種」であるという.学名は Bryophilina mollicula .
 属名は「苔+好むもの」.図鑑にはコケ喰いかどうかは書かれていない.種小名「小さく柔らかい」.
 保育社『蛾類図鑑』ではこう.

顔は白色,頭頂から頸板は淡黄褐色で,胸背の大部分は灰白色,腹背基部には毛塊があって,その先は黒い.前翅はやや細長く,一見するとキノコヨトウのように見える.(p.152)

 客観描写を踏み越える瞬間.
 せっかくだから確認画像も貼っておく.


 こちらは初見だが「みんな蛾」の掲示板で知っていた.

 ソトムラサキコヤガ.落ちつきなく飛び回ったが,看板の灯りからは離れなかった.前翅長9mm.
 「ネジロコヤガ」と紛らわしいがおそらく大丈夫だと思う.

 ミスジアツバ.14mm.

 外横線の黄色が美しい蛾.HPに乗せようと思ったまま放置されている.

 看板の裏に回ると,ここにも良い蛾が.

 キシャチホコ.23mm.優美なカーブである.

 背中側から見ても,よく分からない.

 ・フタホシシロエダシャク*2頭.Abraxas属の蛾
 ・ノメイガらしいノメイガが1頭.15mm.同定できる気がしない.
 ・調べたけどやっぱりウスバミスジエダシャク(21mm).
 ・ゴマケンモン.
 ・頭にぶつかってきた,おそらくナシイラガ.

 セダカシャチホコ.41mm.

 何かに驚いて看板によじ登りはじめた.枠のステンレスに顔が映る.

 眼が大きい.

温泉駐車場.

 濡れていて,所々に水が浮いている.蛾はほとんど落ちていない.
 ・セダカシャチホコ.39mm.