オオバトガリバ.リンゴツマキリアツバ.オオアトボシアオゴミムシ.アカイラガ.マダラツマキリヨトウ.ウストビイラガ.キシタエダシャク.ウスマダラアツバ.アトグロアミメエダシャク.マンレイツマキリアツバ.オオミズアオ.

 今日の最高気温は21℃.曇り空.昼間っから視界が何となく曇っている.ガスが出ている.今年は雨が少ないかわりにガスまみれである.
 もちろん夜もガス.
 20時から車を回して燃料入れ.リッター177円だが,車を使うのは通勤(片道5分)と虫撮り(片道5分)だけでそもそも消費量が少ない.平気である.

大沼公園駐車場.

 まず血相を変えて猫を追い払う
 ・トイレ壁にキドクガ(19mm).
 ・ハンノトビスジエダシャク(14mm).
 ・ヒメキホソバ(14mm).
 ・白いエダシャク2種(15mm,13mm).きっと初見ではないのだろうが確認のヨユーなし.
 ・トホシカメムシ
 ・シロオビヒメエダシャク沢山.黒い部分の濃さや形に差異があるので比較しようと思ったが,貼る余裕なし.そのうち.
 ・コマバシロコブガを正面から.そのうち.

 駐車の真新しいラインの上.

 オオバトガリバ.20mm.環状紋がほとんど消失しているけど大丈夫だろう.

アルテン馬場駐車場.

 ぶら下がっている蛾.

 無理な姿勢で下から撮ってみる.

 リンゴツノエダシャクでしかない.やらなければ良かった.背中も頭も枯葉と泥まみれに.

 ゴミムシを発見.背中がほとんど微毛.

 オオアトボシアオゴミムシ.17mm.最も普通の奴らしい.

 ・アカハラゴマダラヒトリ(17mm).ナミコブガ(8mm).エゾシモフリスズメ(49mm).

 初物.

 アカイラガ.11mm.
 他所の掲示板に「ヒナシャチホコと似ている」という投稿があって,それ以来気になっていた蛾.
 実際に見てみると一目イラガなのだが,この画像をあらためて見返すと紛らわしくないこともない.現物の持っている「科の気配」を撮る技術がわたしにはないから仕方ない.

 アカイラガを撮れて満足.今夜はもういいやの上がり気分になる.
 ・オレンジと緑の美しいアオスジアオリンガ(17mm),割愛,そのうち.
 ・きっとネグロヨトウ(18mm),初見なのだが割愛,そのうちホソバネグロと比べて.
 ・エゾスズメ(48mm).踏みそうなので移動.
 ・15〜18mmの未同定ヨトウガ.HP掲示板へ.( ̄ー ̄)/~~.

温泉看板.

 大物がいない代わりに,中物が豪華極まる.上がり気分が吹き飛んだ.

 まずこいつが最優先.ネタの少ない日だったら複数枚の画像を貼っていたところ.

 マダラツマキリヨトウ.14mm.荒々しいデザインの模様はもちろん,脚や腹背の毛も過剰である.「ボロ布のよう」という評言もあるが,もとはかなり高級な布地だったと思われる.

 次は初見蛾へ.イラガ類だ.

 ウストビイラガ.12mm.
 北隆館『昆虫大図鑑』には「体翅は汚黄褐色を呈する.(p.226)」とある.もっと穏健な色描写はなかったものか….
 後頭部の白いのは毛束の先.

 白黒黄色の蛾が飛ぶ.どぎつい茶色の紋が見えないのでマダラエダシャクの類ではない.もしもヒョウモンエダシャクなら,内地では普通種だが北海道ではレア物である.
 この蛾がどこかにとまって静止することを神々に祈る.金で何とかなる問題なら,わたしは手持ち分すべて差し出すだろう(あまり持っていない).さすがに魂を売る気はない.それでも祈りが通じたか,看板前の歩道で落ち蛾になった.

 キシタエダシャクだった.19mm.ヒョウモンでなくて少し残念だったが,それでも十分に魅力的である.
 そろそろキャンプの人々が夜にも歩き回る時候なので歩道から移動させる.

 次にこの種と出会えるのはいつになるか.

 同じく落ち蛾.一転地味.昨夜にHP掲示板に貼ったものとおそらく同じ種だ.

 図鑑で他の蛾を探していて偶然見つけた.ウスマダラアツバである.17mm.
 これはシタバアツバ.「困った時にはシタバガ亜科」の法則はここでも生きている.

 ・擦れていない美しいフタホシコヤガ*2頭(16mm).そのうち.
 ・緑青色の出ているマエモンリンガ(18mm).そのうち.
 ・カギシロスジアオシャク*2頭.シラナミアツバ(×).
 ・擦れているような気のする不明シャクガ.これはとりあえず放置.
 ・ウスグロホソコヤガに見えるのだが保留(7mm).HP掲示板へ.( ̄ー ̄)/~~.

 個性の強い,一度見れば忘れない蛾.わたしはモウロクしているので危ない.初見でないことは憶えていた.

 アトグロアミメエダシャク.14mm.
 学名は Cabera griseolimbata griseolimbata .なんとミスジシロフエダシャクと同じCabera属である.全然違うなあ.カベラというのはギリシア神話に出てくる女性.
 種小名・亜種名は「灰色の縁をした」.遠からずとも当たらず.という印象.

 翅を立ててとまっていた蛾.

 腎状紋がはっきりした「への字」で,環状紋も見えているから何とかなるだろうと思ったら,これが難物.その日のうちには分からずに諦めかけていたところ,保育社の図鑑で他の蛾を見ていて偶然発見.上記ウスマダラと同じ展開である.やっぱりシタバガ亜科.

 マンレイツマキリアツバ.測定していないが中くらいの蛾.「みんな蛾」でも翅を立てている画像なので,このスタイルがデフォルトなのだろう.
 「マンレイ」というのは種小名manleyiから.「人名+属格のi」とおぼしい.

今夜の死骸.

 オオミズアオ.看板の真下だから轢かれたものではない.

 腹部がないからオサムシに襲われたのだろう.今はアリが胸部を解体している途中.