ミヤマヨトウ.クロシタアオイラガ.ナシイラガ.ウチスズメ.ベニスズメ.クルマスズメ.モクメヨトウ.シロモンコヤガ.カドモンヨトウ.オオフタオビキヨトウ.モモスズメ.アカハラゴマダラヒトリ.
今日は完全休暇.珍しいねえ.いくらでも眠れる.疲れているんだよう.時々目を覚まして図鑑を調べたりブログの記事を書いたり.
朝,行ったコンビニの店内からツメクサガ救出.
最高気温は20℃を超えたらしいが引きこもっていたので関係なし.出撃の頃合いには16℃まで落ちている.
外は,すっかりガス.昆虫を含めてカエルとかカタツムリとか,体の乾燥に弱い生き物には最高の気候が続いている.
ガスをかき分けて車が走る.「夜霧よ今夜も有り難う」などというフレーズが頭に浮かぶが,あまりありがたい気分ではない.わたしは昆虫でもカエルでもカタツムリでもない.
錦大沼公園駐車場.
猫はここには書かなかったが昨夜いろいろあったので今夜は見かけなかった.きっと数多の動物画像系ブロガーの中で,わたしは最も猫が嫌いな一人だろう.
そんなことを考えながら落ち蛾探索を開始すると,すっと白い車が駐車場に入ってきて母子連れが降りてくる.手に昆虫の飼育ケースをさげている.例の甲虫を採りにきたものに違いない.
わたしの目の前で蛾を踏みつけたりすれば,わたしは速やかに殺意を抱くだろう.凶行は日常のささいな一瞬に,水の泡のように,ふと浮かび上がる.彼らが妙な姿勢で蛾にフラッシュを浴びせているわたしに近づこうとしなかったのは,全く賢明であったのかもしれないし,単に偶然のことなのかもしれない.
こうやって心の中でどんどん敵が増えていく.
今夜の画像はヤガとスズメガとイラガ限定の方針で.
ヨトウガ2種.
初見ヨトウガ.
調べれば調べられるもので,ミヤマヨトウ.前翅長20mm.
これは毎年のように多産する.
紛らわしいのだが,おそらくオオフタオビキヨトウ.26mm.
今回初めて気付いたが,腹の色が赤褐色である.
・ぽつぽつとスズメガが落ちている.ハネナガブドウスズメ(43mm).アジアホソバスズメ(54mm).
シーズンの初物を3種.
ウチスズメ.前翅長40mm.
ちょっとだけつついて後翅を見せてもらったところ.
ベニスズメ.前翅長34mm.
年に数回しか出会えない蛾(そういう蛾がほとんどだが).撮ることができたのは2年ぶり.
もはや虫というよりもサツマイモのように見える.そういう擬態なのかもしれない.子供たちは,例の甲虫よりもこちらの方に驚きの眼を向けるべきである.
イラガ2種.
これはおなじみのクロシタアオイラガ.前翅長14mm.
鳥を思わせる美しい冠毛.
・その他.ミスジシロエダシャク(×).フタシロスジナミシャク(15mm).いずれもなかなか捨てがたい蛾.涙を呑んで割愛.でもそのうちに貼る.
・オオバトガリバ.測定せず.あまり惜しくない.
アルテン馬場駐車場.
モクメヨトウ.16mm.
キバラモクメキリガほどの迫力はないが,生存適応としてはこちらの方が王道である.
コヤガには美しいものが多い,ような気がする.Γの白模様.
シロモンコヤガ.前翅長14mmはコヤガの標準よりもほんの少し大きい.
・エゾカタビロオサムシ(23mm).
・無印のシャチホコガ(29mm).キシャチホコ(20mm).
・マダラエダシャク(Abraxas)の類(20mm).
・ギンモントガリバ(22mm).
さっきの親子連れが現れる.でもク○○○なんていないのである.
温泉看板.
・擦れたウスイロギンモンシャチホコ(16mm)と擦れていないギンモンシャチホコ(17mm).後者は割愛.
・カマフリンガ(18mm).シーズン初.
・コマバシロコブガの側面から.割愛.そのうち.
・ミスジコナフエダシャク(15mm).キスジハイイロナミシャク(17mm).
・シラホシテントウ(5mm?).
「墓のうらに廻る」は尾崎放哉だけど,看板のうらに廻る.単なる虫探しである.いたいた.
カドモンヨトウ.初見である.測定忘れ.ポジションがまずまずなので正面から.
馬鹿馬鹿しい画像だなあ.
珍しい蛾ではないようだ.
それにしても,連日のように初見の蛾が数種出てくるのはどうした訳だろう.発見力が付いたのか,それとも蛾の出現には年によるローテーションがあるのか.
温泉駐車場.
・オナガミズアオ,セダカシャチホコ移動.どちらもかなり抵抗する.
これもシーズン初物.
モモスズメ.スケールを写し込んだ画像を誤って削除してしまったのでサイズ不明.
これで主だったスズメガはすべてそろった.ウンモンスズメをまだ見ていないけれども,あれはあまり多くないので頭数に入らない.
・鮮やかなグリーンのカギシロスジアオシャク.来訪者の好感度を増すためにはこういう画像を優先すべきなのだろうが,どうせ偏向したブログだと開き直っておく.
・何となく丸っこくて小振りな印象のセダカシャチホコ(38mm).今回は保護色になっていないオオモクメシャチホコ(33mm).割愛.そのうち.
・初見の小型ヨトウと思ったらスジキリヨトウ(×).ここでもオオフタオビキヨトウ(×).測定していない理由は,もうくたびれて早く帰りたかったからである.