多くの死骸.アマガエル.

 朝には久しぶりの「しっかりした雨」が.それも夕方には上がった.また湿った空気とガス.


 駐車場に,歩道に,沢山の蛾の翅が散らばっている.夜の間に雨に打たれて動けなくなった蛾が,そのまま鳥に襲われたものだろうか.
 雨は大地にうるおいと命をもたらすのと同じくらい,小さな生き物たちにおびただしい死をもたらす.







 轢かれている蛾も多い.これは雨と関係あるのかは分からない.
 スズメガのシーズンに入ってきている.その死骸はしばしばむごたらしい.


 いずれもクルマスズメ.こういう画像を貼るとアクセスが減っていくのかもしれないが,灯火廻りをしていて死んでいる蛾に出会うのは日常的なことである.驚くほど彼らは簡単に何気なく死んでいる.
 灯火に魅惑された蛾のほとんどは,もはや正常な生を全うすることはできないだろう.多くが幻惑する光の圏内から抜け出せることなく,その夜や次の朝には死んでいく.その死の瞬間に対してわたしは先立ったり,遅れたりする.
 眼前の生きた蛾に死骸を,翅だけになったあるいは踏みつぶされた死骸に生きた姿をそれぞれ透視すること.虫撮りもまた,死のレッスンでしかない.


 雨上がりはカエルが出てくる.道路や駐車場に出てきた彼らもまた,何事もなかったかのように轢かれていく.


 轢かれる前に2頭移動.小さな彼らにおそらく死に急がねばならない理由はない.


 この日のまだ生きていた蛾については,明日に更新します.