ベニスズメ.フタオビキヨトウ.アカフツヅリガ.キホソノメイガ.シマヨトウ.ズグロツバメアオシャク.チビツトガ.ハガタエグリシャチホコ.ヘリジロヨツメアオシャク.キバラヒメアオシャク.エゾヤエナミシャク.フタスジアツバ.ウスイロオオエダシャク.
職場はイベントの振替で休日だが,やらねばならない仕事が残っているのでサービス出勤.ここ以外の世の中も仕事まみれらしく,どんどんFAXやら電話やら来客やらがくる.それぞれの担当者は当然休みであって,その対応にわたしを含めたサービス出勤者数名が振り回される.
違う部署の話なんてわたしには分からんよ〜.(つД`).
自分の仕事をできるだけとっとと終わらせて,逃げるように職場を去る.自宅にまで仕事関係の電話が追ってきたのは言うまでもない….(TдT).
それでも肉体疲労は少し回復してきた.
8時半出撃.空を見上げると泣き出しそうにガスである.あれれ.大丈夫かな.
走り出した車のフロントに水滴が浮かんだ.やめようかと考えながら公園着.
錦大沼公園駐車場.
カメラなしで車を降りる.様子見.目の前でベニスズメが裏返っている.慌ててカメラを取りに戻った.
というわけで,ベニスズメ.前翅長30mm.
死んでいるのではなく,こうやっているだけ.指を差し出すとつかんできた.
わたしは「光に幻惑されて失神している」と思うのだが,これには異論もあって,Matzsさんは「光に幻惑されて天地左右が分からなくなって,これでとまっているつもり」ではないかと考えている(2007-07-08記事のコメント参照).必ずしも納得してはいないが卓見である.
見回すと虫がうじゃうじゃ飛んでいる.帽子を装着して,いつもの虫撮り行動へ.ガスはかえって薄くなってきたようだ.
落ち蛾.
外横線の最後が吊り上がっていない.オオではなく,無印のフタオビキヨトウだと思う.
もちろん撮っているときは「オオ」だと即断していて,未測定.
その他の落ち蛾.
○白くて小さいのはどんどんスルー.クルマスズメ.エゾシモフリスズメ.
●シロテンシャチホコ*2頭.マダラエダシャクの類.全然測定サボ.
トイレの壁へ移動.ここが蛾だらけ.
●見慣れない「黒っぽいツトガ」.どうやらアカフツヅリガ? 詳細は馬場駐車場の項で.
●エグリシャチホコ(23mm).ゴマダラベニコケガ(15mm).オオホソバケンモン(23mm).これら3種すべて画像割愛.後日に.
●サザナミスズメsp.(22mm).ウスイロオオエダシャク(×).カギシロスジアオシャク(×).ミツボシツマキリアツバ(13mm).
アルテン馬場駐車場.
公園での黒ツトガが*3頭.
これは公園の方の個体.前翅長18mm.大きいのである.
こちらが案内板の方.前翅長17mm.赤みが強い.他の2頭は18mm,14mm.
黒い紋が2つ.「みんな蛾」でツトガメイガを総ざらえして,おそらくアカフツヅリガ?の♀.
てっきりワモンノメイガと思っていた画像が♂のそれだった.こちらは「?」なし.
講談社『大図鑑』から.♂の翅表は前翅前縁部が赤褐色,外縁もやや暗いが,他の部分は灰白色.♀は♂よりも大型で前翅全体が暗い.(p.376)
♂は大丈夫だろうが,♀はまだ怪しい.
●サザナミスズメsp.(×),ヒメの確率が高い.
落ち蛾へ.
●ミツボシツマキリアツバ(×).これは「三ツ星」が写った.
物置小屋.
ツヅリガ・ツトガは初見だが地味すぎ.今夜のハイライトはこちら.
この蛾を実際に見られるとは思っていなかった.図鑑の中で知っているだけの見事な蛾だとばかり.
ハガタエグリシャチホコ.前翅長18mm.奇妙なデザインをしばしば見せるシャチホコガ科のなかでも最も過剰なものの1つ.
学名は Hagapteryx admirabilis .
属名の命名は,タテスジシャチホコの属名を「Togepteryx(トゲ+翼)」なる日本語+ギリシア語の合成という無茶な付け方をした松村氏によるものだから,これもおそらく「ハガタ+翼」であるに違いない.
種小名は「称賛すべき」.
アオシャク2種.
●カレハガ(29mm).シーズン初,画像割愛.
温泉看板.
集合写真.こんなに蛾密度が上がるのは夏ならでは.
右上:エゾヤエナミシャク.
右下:フタスジアツバ.
左下:ウスイロオオエダシャク.
またズグロツバメアオシャク.「顔の色」に再挑戦.
うーーん.「顔色がごくごく悪い」のはよーく分かった.でも黒褐色かどうか….
●ミツボシツマキリアツバ(×).この夜3頭目.タデコヤガ(×).
●リンゴツノエダシャク(×).触角の見事な♂.頭部アップ割愛.
●ヨツボシノメイガ(18mm).まだ撮る機会はありそうなので割愛.