ヒトテントガリバ.ウスベニアヤトガリバ.オオマエベニトガリバ.ホソスジキヒメシャク.ヘリジロヨツメアオシャク.キモンコヤガ.オナガミズアオ.キモントガリメイガ.フタスジアツバ.クロスジツトガ.

 毎日天気は雨模様である.さっぱり暑くないが季節は夏であるらしい.作物関係は困るのではないだろうか.
 植物の成長の具合が変わると,翌年の虫の出具合にも影響するに違いない.でも困るというほどではない.呑気なものである.


 20時半に家を出ると,どうやら霧雨(ほとんどガス)が上がったばかりの気配.

大沼公園駐車場.

 ○空気はまだ雨上がりである.昨夜と違ってコガネムシがほとんど落ちていないのは助かる.
 ○虫があまり出てきていない.スズメガがちらほら.大柄なので小雨に強いのだろう.そうならばスズメガの特集をやろうかと思う.
 久しぶりのハネナガブドウスズメ(45),エゾシモフリスズメ(58)*3頭,クルマスズメ(42)*3頭.もっといたかもしれないが,結局面倒になって数えていない.
 時間とともにどこからともなく蛾が湧いてきた.スズメガ小特集は没になる.シーズンオフに企画しよう.

 その代わりに「トガリバガ」の小特集.今年はずいぶんトガリバの引き出しが増えた.


 その1.
 ヒトテントガリバ.18mm.

 横線がこんなにくっきりした個体は初めて.別種ではないかとずいぶん迷ったが,季節的にこんな相場だと思う.


 その2.
 ウスベニアヤトガリバ.17mm.

 今年2回目.顔がもっとしっかり写った画像があるのだが,そちらは外縁の桜色が白トビしているので割愛.


 その3.
 オオマエベニトガリバ.21mm.

 前縁部の色がこれも上手く出ていない.根本的に褪せているようにも思う.
 初見ではないが珍しい部類.

 白っぽい小さい蛾の優先順位は低いのだが,時々アオシャクが混じっているので撮ってみる.小さい蛾の例に漏れず,フラッシュに逃げる.

 アオシャクではなかった.ホソスジキヒメシャク.逃げられたが1cmほど.
 背中の茶色が印象的である.

 今度こそアオシャク.

 15日に続いて,ヘリジロヨツメアオシャク.15mm.
 Comibaena属のアオシャクは少しずつ模様が違っていて面白い.「みんな蛾」で見比べると,「ヘリジロ」というのが適切な命名だと分かる.
 属名Conibeniaについては2008年8月13日記事「クロモンアオシャク」の項参照.

 あちこち塗装がはがれてきたようなヘンテコな模様.一目コヤガ.

 キモンコヤガ.10mm.

 美しいかどうかは分からないが,面白い.コヤガは面白い.

 ●マエグロツヅリガ(18).
 ●ズグロツバメアオシャク(18).
 ●シマヨトウ(15).シロフコヤガ(×).これは地味コヤガ.
 ○ナシイラガ*2頭.クロシタアオイラガ.アカハラゴマダラヒトリ*2頭.

アルテン馬場駐車場.

 おそらくオナガミズアオ.後翅が損傷していたので撮り.

 前翅長52mm.このすぐそばにもう1頭.
 大きすぎてわたしのカメラにあまる.

 キモントガリメイガ.測定できず(逃げられた).1cm弱か.

 図鑑を見ても食草が記載されていないので,「UK Moths」で近縁種の「Endotricha flammealis」の解説を調べる.

幼虫は、植物と茂みの範囲で、そして、後で葉-ゴミの間にまず最初に食べます。(Yahoo!翻訳)

とのこと.よく分からないが枯葉喰いらしい.

 ●ウスバミスジエダシャク?(20).ウススジオオシロヒメシャク(×).フタスジアツバ(×).
 ○クルマスズメ.

温泉看板.

 ●どうやら初見のオビアツバらしい.15mm.できるだけ速やかに貼りたく思う.
 ●チビツトガ(8).「ウスキバネツトガとウスクロスジツトガとは外見で見分けがつかない」ツトガ(11).
 ●ウストビスジエダシャク?(22).蛾LOVEさんのところに問い合わせる予定.(´ー`)/~~.

 今年はまだテンクロアツバが少なく,その代わりにフタスジアツバが多い.この夜4頭.

 変な鼻(正しくは下唇鬚).この触角は♀.

 くじけそうだがツトガ撮り.

 クロスジツトガ,だと思う.測定はすっかり忘れている.雨が気になったのである.