不愉快なこと2つ.

 嫌なことばかりだなあ.虫のことや宗教のことだけ考えていければなあ.


 文科省の研究事業の一部である道徳教育のシンポがまだ刺のように頭の何処かに刺さっている.
 要するに,「道徳とは国家とその伝統の上に根拠を持つ」ということらしい.公教育の側の人間だからねえ.仕方ないのかもしれない.ポリス的動物.パネリストの一人は,「教科書では社会契約説のみを教えて,プラトンアリストテレス有機体的な国家観を教えていない」と不満を述べていた.
 国家なんてどこにもない.個々人と制度と言葉があるだけだと思う.一人一人の理性と知識によって得られる徳性以外に,他に何があるというのか.


 手を汚して生計を立ている人々から見れば甘ったれているのかもしれないが,権力の手先に使われている今の仕事がどんどん嫌になってきている.
 偉い方々は学校教育を何だと思っているのだろう.「自分は自分で作るしかない」ことにもっと謙虚でありたい.
 謙虚であったり懐疑的であったりしてはならないポジションにわたしはいるのかもしれない.できることを自分の良心に従ってやっていくしかない.


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 またTVやラジオが1日中野球放送を流しはじめた.大相撲は国技(伝統芸能)だから仕方ないとしても,野球は,こんなものに受信料は払いたくないと思う.民放で充分.
 スポーツは心身鍛練とコミュニケーション訓練の場であって,高度な技術の追求は有害だと思う.連中はどう考えてもやり過ぎである.
 そういえばオリンピックも始まるんだ.つまらないなあ.それでもまだそちらは,ナショナリズムとか政治とかを考える材料を提供してくれる.
 高校野球は… 差し障りがあるかもしれないからやめておこう.


 話はそれるけど.
 個人的には,スポーツの場面でそろいのユニフォームの着用を強制されるのは嫌い.だって遊びじゃん.失礼にならない範囲なら,好きな格好でいいに決まっている.