8月5日前半戦.サクラケンモン.コスズメ.クビグロクチバ.オオゾウムシ.アオカミキリモドキ.チャイロクチブトカメムシ.コベニシタヒトリ.ヒメシロモンドクガ.

 相変わらず「マイマイガの駆除」でのアクセスが異常発生している.
 どうしてもマイマイガが嫌なら,そのうちに壁とかに卵を生み出すに違いないから,町内会で「卵嚢はがし」をやるのが最も環境負荷が小さく,かつ最も効果が高いと思う.


 というわけで,ごく特殊な一部の人々を訪問者に想定しながら片隅で細々と運営している当ブログとしては,早いところ事態が沈静化して欲しいところ.


 というわけで,また前後編です.虫を割愛せずにすむし,学名ごっこもできるというもの.

大沼公園駐車場.

 羽根アリは一夜で姿を消したが,スジコガネはまだ沢山いる.邪魔だなあ.首筋に飛びついてくるくらいならまだ許せるが,足元に次々と現れてくるのは困りものだ.踏みまくる訳にもいかない.
 ●おそらくウスイロカバスジヤガ(21).ツマジロカラスヨトウ(27).
 ●不明キヨトウ?(24).
 ●ムラサキエダシャク(20).
 ○エゾシモフリスズメ,クルマスズメ.
 ○ナカジロキシタヨトウ.

 サイズが16mm.外横線上に剣紋がない.腎状紋が目立つ.

 サクラケンモン.学名は Hyboma adaucta .属名は「せむしの瘤(腫瘍)」.幼虫から? 種小名が「更に大きくなっている」だから,ただ事ではない.

 コスズメ.31mm.

 学名は Theretra japonica .属名は「狩人」から.「テーレー」と伸ばすらしい.女性名詞にされているから「女猟師」か.種小名は「日本の」.

 また顔写真.クビグロクチバ.24mm.大振りの立派な蛾.

 アルテンでの別個体.色々なポーズを取ってくれるのもこの蛾の個性の一つである.

 学名は Lygephila maxima .属名は「薄明を愛するもの」.種小名は「最も大きい」.

アルテン馬場駐車場.

 珍しく甲虫2題.


 オオゾウムシ.鼻先を勘定に入れずに体長15mm.

 鼻先の近くで白っぽく見えているのは触角である.
 学名は Sipalinus gigas .甲虫の学名は何となく不慣れでしっくりこないが,属名はおそらく「siphalos(不具)+inus(所有・類似の接尾辞)」.種小名「巨大な」.


 アオカミキリモドキ.この夜は沢山いた.

 学名は Xanthochroa waterhousei .属名は「黄色い皮膚」.種小名は… 人名に属格の「i」が付いたものだろうなあ.

 次はカメムシ

 誰かと思えばチャイロクチブトカメムシ.おなじみの捕食者である.
 学名は Arma custos .属名は「武器,戦士」,種小名は「番人」.

 さてやっと蛾.どうせ「蛾ブログ」.
 コベニシタヒトリ

 21mmと「小」のくせに結構大きいのだが,無印のベニシタはもっとのそっと大きい.

 学名は Rhyparioides metelkana flavida .属名は「汚れた姿の」
 ※誤り。「Rhyparia 属に似た」。
あんまりである.種小名はよく分からない.「Metelk」あるい「Metelka」という固有名詞に接尾辞「anus」を付けたものと推測される.亜種名は「黄色の,金色の」.

 ヒメシロモンドクガの♀.計り忘れた.

 背中の黒い毛束ができ物っぽくて,どうもよろしくない.
 学名については拙HP「ヒメシロモンドクガ」の項を参照されたい.

 ●ウスアオモンコヤガ(×).
 ●トビモンシロナミシャク(逃走).
 ●ヒサゴスズメ(ポジション悪).
 ●HP掲示板に貼ったのと同種のアツバっぽい蛾(11).


 明日に続きます.