アヤトガリバ.ベニモンヨトウ? カラスヨトウ.ベニシタバ.クロシラフクチバ.マダラカマドウマ.

 サービス出勤は明日に回して,今日は完全休暇.そうだ,糖蜜をしよう.
 昨年は9月後半だったもので,キシタバ系が終わっていたのである.


 砂糖を煮て,酢と焼酎をブレンド.霧吹きに詰める.
 7時出撃.

大沼公園駐車場.

 あれれ,困ったなあ.羽根アリが出ている.

 こういう夜は地面も壁もアリだらけになるので蛾が落ち着いていてくれない.まして一足ごとに多量のアリを踏みつけていると思うと生きた心地がしない.
 糖蜜メインの準備で幸運だったといえる.まず糖蜜を仕込んでから時間つぶしに灯火下(アリだらけ)探索.

 この夜,アヤトガリバ*2頭.

 落ち蛾の方は測定できた.18mm.

 幾何学的曲線の美しい蛾.大きければイボタガに負けないと思う.
 学名は8月1日記事から再掲.

 学名は Habrosyne pyritoides derasoides .
 属名は「豪華さ」.種小名は「火の中の」.
 ※おかしい.「火打ち石のような」だろう.
 翅の模様からだろう.亜種名は調べきれなかった

 亜種名は,おそらく「derado(削り取る)」の完了分詞幹に接尾辞「-oides(の形をした)」が付いたもので「削られた形の」.

 15mmの難解ヨトウガ.

 昨年の8月にも同種を撮っていて,HP掲示板に貼っている,どうやらベニモンヨトウ

 カラスヨトウ

 18mm.ことさらにこういうアングルの画像を優先するのは当ブログの悪癖である.

 ●ノンネマイマイが多く,♂が4頭,♀が2頭.マイマイガ♀*2頭(35).カシワマイマイ♀*1頭.
 ●(バイバラ)シロシャチホコ(24).
 ●キバラケンモンの類


 これで30分.林へ突入.
 小川沿いは収穫なし.

 南側.ここは春先にキリガが沢山集まってきた場所だ.
 カトカラ発見.下翅をのぞかせている.

 赤い奴だった.ベニシタバである.
 本当は「黄色いの」が良かったとか言っても仕方ない.食事の邪魔をしないように遠慮しながら撮り.

 ベニシタバは,蛾LOVEさんの「虫我掲示板」のスレでTHE SAFARIさんが擬人化ものを書いている.(じきにリンク切れするでしょうから,関心のある向きは早めに).
 学名は Catocala electa zalmunna .属名カトカラは「下方が美しいもの」.種小名は「選ばれた,ぬきんでた」.亜種名は『旧約聖書』「士師記」に出てくるミディアン人の王のツァルムナから.ユダヤ人に敵対し敗北する王の名がどうしてベニシタバに付けられたものかは分からない.

 蜜を仕込み直して移動.

アルテン馬場駐車場・温泉看板.

 羽根アリだらけ.


 戦意喪失.

大沼公園

 糖蜜探索第2波.

 これはカトカラ属ではないが,カトカラ亜科(シタバガ亜科)の蛾.やっていることも同系統である.

 クロシラフクチバ.ライトに翅が紫色に光る.

 結局この日の糖蜜蛾は完了.

 いつもの奴.

 マダラカマドウマ.産卵管が見える.


 まあまあの戦果.でもやっぱりキシタバ系が見たい.