シャクガの類.ハンノキハムシ.オニグモの類.アメバチの類.キイロキリガ.(ヒメ)ナカジロトガリバ.

 締め切り仕事がようやく(自分の部分は)完了.自由の身とは行かないものの,デフォルトの軟禁状態くらいにはなった.


 夜だって不安なしに出撃できる.
 でも風が少しついている.力のある蛾しか,灯火へは飛来できなそうだ.ヤママユ系ならば話は簡単なのだが.


 錦大沼公園駐車場は収穫なし.月末のシャチホコの時期まで,ここはダメかもしれない.

アルテン馬場駐車場.

 風のせいか,蛾影なし.見つかるのは物置に閉じこめられてしまった虫ぐらい.

 裏面だけでは同定しようがないが,シャクガの類だと思う.11mm.
 腹が膨れているので♀かもしれない.だがここは産卵できるような場所ではない.

 これも風の当たらない影になったところ.

 5mm強.ハムシなのは分かるけれど,という相場.
 ※KUMAさんから「ハンノキハムシ」というご教示.どうもありがとうございました.

温泉看板.

 時々いるハエトリを探すが,いない.ライトのそばに違うクモ.

 オニグモの類.8mm.ヤマシロの子供かもしれないが,根拠はない.
 測定のために手を伸ばすと,ライトが暖かい.このクモはここで暖を取っているものらしい.

 虫の絶対数が少ないので何でも撮る.

 アメバチの類.普通ならスルーする虫.

覚生川通りから温泉駐車場.

 旬の蛾.

 キイロキリガ.額が赤茶色をしている.

 落ち蛾.一目トガリバガである.まだトガリバが出てくるのか.そういえば今シーズンはトガリバの当たり年で,春先から多くの初物に出会った.

 20mmちょうど.同定がやっかい.ナカジロトガリバか,「ヒメ」ナカジロトガリバ.
 講談社『大図鑑』の「ナカジロトガリバ」の項では次のようなことが記されている.

また北海道で9月下旬から10月上旬にとれるものは,外見上本種に似るが,翅がやや短く,♂交尾器のuncusの先端部が広く,valvaの内面sacculusの先に突起がなく,次種(ヒメナカジロトガリバ)に近い.この属の種の解析は今のところ,まだ不十分である.(p.422)

 解剖までは分かりませんというわけで判断保留.当ブログでは当分,(ヒメ)ナカジロトガリバで整理する.

 斜め前から,トガリバガはおよそこんな顔である.