札幌出張.1月6日.前泊のホテル.
何か色々あって,札幌についた.明日から研修である.巷間漏れ聞くところによると偉い人たちの研修旅行は夜ともなれば酒池肉林のウハウハが伴うらしい.
わたしは偉くないし,本質的にストイックなので駅裏のビジネスホテルである.
都市間バスに揺られて(;´ρ`) グッタリ.
北海道の虫本のメッカである南陽堂に行く気力もない.近くでテキトーに食事を済ませてホテルの一室にこもる.
いきなり折り鶴が置いてある.
サービスの一種らしい.スーパーコンプレックスの恐竜の折り紙とかが置いてあればわたしは狂喜してチップを払うだろう.
しかも,何だか慶んでいるが,申し上げられてもわたしには関係ない.
部屋が狭いのでカバンをどこに置いたものかと思っていると,荷物台がはめ込みになっていた.
これに座るなというのは文化に対する挑戦である.これはどう見てもベンチでしかない.
テレビが大きい.
妙にコントラストが強くてシャープネスがかかっていて大変である.音もサラウンドらしい(用語をよく分かっていない).どんなに素晴らしい画像能力でもあっても,それに見合う美しい映像を提供する番組なんて全然ないのだから無駄な話である.明日の朝はきっと某有名司会者Mの顔を大きな鮮明な画面で散々見ることになるのだろう(あの番組は星占いや意味不明な情報のコーナーがないので相対的にマシなのである).
有料放送を見てもどうせ揉んだりしゃぶったりギシギシアンアンするだけのことだろうからつまらない.
旅先のホテルで人間以外の動物を扱った番組があれば大腸菌ネタでもわたしは見るだろうに.そういう需要は潜在的にかなり高いのではないか.もっとホテル側は考えるべきである.
風呂とトイレとはもちろん同じ小部屋に押し込められている.これは思うに「湯船でオシッコをしてはならない」というメッセージでしかない.もちろん風呂から出てすべきである.
でもタオルは持ち去られるらしい.
持ち帰られるのなら,はじめから「ご使用後はお持ち帰り下さい」として宿賃に加算した方が洗濯代が浮いて得だと思う.
などと色々不愉快なのだが,コンビニで買った発泡酒をどんどん飲んでどーでも良くなった.もともとがどうでも良いことなのに違いない.
ベッドにひっくり返って田中寛『コナガ おもしろ生態とかしこい防ぎ方』(農文協)を読む.これはきっと,どうでも良くない.でも読みながら寝てしまった.