ナミシャク特集(42).フトジマナミシャク.

 仕事柄,コンビニにおいてある某派遣会社のフリーペーパー@北海道版を愛読している.年が明けていよいよ危機的な状況のようだ.
 「派遣」の募集がほぼ壊滅.1ページだけになってしまった.「正社員」募集は2件ほど.東京でタクシー運転手? 普通なら北海道からはるばる上京して生活できるのだろうか.
 あとはアルバイトばかーり.夏頃には,このペーパーはアルバイト情報なんて取り扱っていなかったものである.
 この商売もいよいよアレなのだろうか.そもそもハローワークがしっかりしていればそれで十分なような気もする.


 R.W.Brown『Composition of Scientific Words』(Smithsonian Books)を少しずつ読み進めている.わたしの英語力は低い.平易な論文しか読めないフランス語と同じくらい低い.えらく難しい.中学生の頃から英語は嫌いだった.
 小学校から英語を導入したりすると,「英語嫌い→アングロサクソン嫌い→反米・反英」の中層下層を大量生産しかねない.「反米愛国」を目指す一部の人々の深謀遠慮かもしれない.
 というわけで,今日はこの本の序文部分における「蛾の分類史」を紹介するつもりだったが,(もちろん)職場に本を忘れてきた.そういうアカデミックな話は明日に回してしまう.


 というわけで急遽ナミシャクを貼る.
 いやいや本当に,「そもそもマイナーな虫ブログの中にあってさらに泡沫な当ブログのリピーターであるごくごくごく一部の何だか本当に特殊でしかない方々@m( _ _ )m」には本当に申し訳なく日々思っているのである.
 でも力不足である.糖尿の合併症か癌の発症かで遠からずヒゴーの横死を遂げる予定.そういう心の準備はできている.


 というわけで,延々と枕が続いたわけだが,やっと「フトジマナミシャク」(おそらく)である.
フトジマナミシャク Xanthorhoe saturata
 08年10月22日.前翅長11mm.このサイズが同定の大きな手がかりになる.


 フトジマナミシャクの学名は Xanthorhoe saturata
 属名は「黄色い流れ」.この属には横筋が黄色みを帯びた種がいるらしい.
 種小名は「十分な,満ちた」.蛾に用いられている時,この語はしばしば翅の模様がごたごたしている場合なのだがよく分からない.