ナミシャク特集(43).ヨスジナミシャク.

 ずーっとノートパソコンであれこれやってきたのだけど,大きめのデスクトップを購入した.ディスプレイとキーボードは今まで通りに段ボール箱の上で,その前に座って作業しているので状況はほとんど何も変わらない.起動と画像処理が速くなったようには思う.
 ディスプレイも少し大きくなったので,蛾やいかがわしい画像を一杯に展開すると結構な迫力がある.
 でも,ブログはいつも通り.


 Xanthorhoe属の2種目.見るからに完膚無きまでナミシャクでしかない.こんなにナミシャクなのも考えものである.
ヨスジナミシャク Xanthorhoe quadrifasciata ignobilis
 ヨスジナミシャク.08年08月29日.
 個体変異が大きいようで,「みんな蛾」で画像を見比べていると色々と心の迷いが出てくるが,この蛾は前翅長が17mmある.前回のフトジマナミシャクが10mm強だからはっきり異なる.


 それにしてもうだつの上がらない模様である.「Lepidoptera and some other life forms」の「Xanthorhoe」によれば,英名は「Dark-barred Twin-spot Carpet」.「黒縞・二点・敷物・蛾」.久しぶりのカーペット野郎である.(イギリス人にとっても)心躍るネーミングではなさそうだ.
 和名の「ヨスジ」は学名からの直訳と思われる.すなわち Xanthorhoe quadrifasciata ignobilis .属名は前回と同じ「黄色い流れ」.
 種小名が「4つの帯」である.だからひょっとすると「ヨツオビナミシャク」になっていたかもしれないがどちらでも大差ない.
 亜種名は要するに,ノーブルならざることであって,「無名な,卑しい」.ヨーロッパ中心主義に由来する偏見である.
ヨスジナミシャク Xanthorhoe quadrifasciata ignobilis
 08年08月21日.前翅長17mm.
 いつものナミシャク顔である.顔では同定できそうもない.