ハネナガカバナミシャク.カギモンヤガ.ミヤマミダレモンハマキ.ミスジトガリバ.スモモキリガ.

 他所の虫系ブログを巡回していると,何かめぼしい虫が撮れた時の更新だったり,休日にまとめて撮った画像を小出ししているケースが多いようだ.当ブログのように毎日毎日虫撮りに出かけては,その都度虫種のほとんどを放出しているものは少数派である.
 思えば愚かな話である.毎日毎日毎日カメラを持ってうろうろするのも非常識だし,撮った蛾を全部貼るのも考えなしの振る舞いでしかない.フツーの大人ならもっと賢くやりくりする.
 熱中しやすいバランスを欠いた性向であるらしい.もしもギャンブルに関心を持っていたならば,わたしはとっくの昔に破滅していたに違いない.何か超越的なものの加護があったのかもしれない.だいたいがわたしは運のいい人間なのである.


 19時半出撃.

大沼公園

 残り蛾探索.
 ・ホシオビキリガ*1.

アルテン温泉看板

 地味どころ.蛾LOVEさんから教えてもらった蛾.
ハネナガカバナミシャク Eupithecia takao
 ハネナガカバナミシャク.前翅長14mm.
 ステンレスの鏡像と混ざり合って,脚がどうなっているのか判然としない.

 足下に飛来した.じっとしていない.
カギモンヤガ Cerastis pallescens
 カギモンヤガ.シーズン初物.1枚で逃走する.じきに戻ってくるものと思っていたら,それきりだった.
 模様の部分だけ取り上げればカシワキリガに似るが,全体のスタイルが異なっていて取り違えることはまずない.

 ハマキ.あえて大きめ画像で.
ミヤマミダレモンハマキ Acleris submaccana
 ミヤマミダレモンハマキ.12mm.なかなかの威容である.でもハマキ.

馬場駐車場

 街灯の周囲を3頭,何かが飛んでいる.オオミズアオより少し小さいくらい.色は黒っぽい.スズメガの直線的な飛び方ではなく,ひらひらとオオミズアオのそれに似ている.これは鳥とも異なる.近づくと闇の中に消えていった.
 蛾なら逃げないはずだ.コウモリなのかもしれない.コウモリだとすれば初見である.

 ベンチに蛾発見.縞模様が見える.ヤスジシャチホコ
ミスジトガリバ Achlya flavicornis jezoensis
 違った.この大きく白くぽかんと抜けた紋はミスジトガリバだ.前翅長19mm.
ミスジトガリバ Achlya flavicornis jezoensis
 正面から.寝癖のひどいライオンのような感じ.ヤガの眼はライトにオレンジ色に輝くが,春のトガリバの眼は淡い水色をしている.真横からの画像は割愛.

覚生川通り

 また分からないキリガかと思って撮るうちに,思い出す.
スモモキリガ Anorthoa munda
 スモモキリガ.前翅長20mm.苫小牧ではあまり多くないので忘れていた.
スモモキリガ Anorthoa munda
 キリガ顔.トガリバとはやっぱり違う.

温泉駐車場

 ・カシワキリガ(16)が落ち蛾になっていた.今シーズン移動第1号.