ニッコウエダシャク.ウスジロエダシャク.コナガ.ヒラタマルハキバガの類.クロテンシャチホコ.

 ほぼグロッキー状態.仕事が手空きの時は小部屋で落ちていた.新年度スタート時に「今年は倒れる気満々です」と所信表明したのだが,どうやら(゚д゚)ビンゴードカーンになりそうである.誰が引き継ぐか知らないけどさあ.


 職場の駐車場にカラスアゲハの前翅.カメラを持っていなかった.


 というわけで腰が重い.動き出しが遅い.20時半出撃.だいぶん日が長くなったからそういう相場かもしれない.
 α-sweetの復帰戦である.操作はまだ手が覚えている.

大沼公園駐車場

 真っ暗な中,白い大きな犬を連れて公園内から引き上げてくる親子連れ.
 蛾影は薄く,灯火を飛んでいる気配はない.落ち蛾拾い若干.

 ニッコウエダシャク.25mm.
ニッコウエダシャク Lassaba nikkonis
 腹背の,2列になった黒毛がポイント.幼虫の食草は「みんな蛾」で調べるとミズナラであるようだ.

 16mm.このサイズだとウスジロエダシャク
ウスジロエダシャク? Ectropis obliqua ?
 亜外縁線部に黒斑が強めに出ているが,それを特徴とする蛾は見つからなかった.フトフタオビ−ウスジロの路線の蛾だと思う.

アルテン温泉看板

 ●まず看板下の落ち蛾.フトフタオビエダシャク(19).
 ●支柱にウスバキエダシャク(16).

 コナガ.8mm.
コナガ Plutella xylostella
 温暖地では年間通じて多化であるが,北海道ではどうなのだろう.越冬できるのかどうか検索してみる.
 「北海道立中央農業試験場」の病虫部害虫科記事「コナガ」によると

本種は休眠しないが,耐寒性はかなり強く,ハウス内や施設などでは十分越冬が可能であると思われる。しかし,12〜2月の3カ月間の月平均気温の積算が0℃となる線が越冬の限界となっていることや,60日を越す根雪期間があると幼虫・蛹は越冬できないことなどから,北海道において野外で越冬することは難しいと考えられる。そこで,北海道や北東北地方などの寒冷地においては,周年的に発生している温暖な地域から,春に低気圧の動きに伴って広域的に吹く南よりの風によって運ばれて成虫が移入し,それが主な発生源となって夏場に発生するものと考えられている。この長距離移動を示す正確な証拠は未だ得られていないが,4〜5月の成虫の出現とその直前の気象状況などからみて,夏の発生は他地域からの5〜6月の移動個体に起因していると考えるのが今のところ妥当とされている。

とのこと.
 なるほど苫小牧で灯火に盛んに飛来するのは春であって,夏以降はほとんど見かけない.春は長旅を終えて食草探しの真っ最中なのだろう.
コナガ Plutella xylostella
 今回の蛾も,先日来の雨に乗って来道したばかりの個体なのかもしれない.
 この夜,途中で寄ったコンビニの窓にさらに2頭を確認.

馬場駐車場

 ヒラタマルハキバガの類
ヒラタマルハキバガの類
 10mm.

覚生川通り

 高所にウスバキエダシャク*2.

温泉駐車場

 ●ウスバキエダシャク*2(逃・16).

 例年ならシャチホコの先兵はヤスジなのだが.今年は全般に妙な進行である.
クロテンシャチホコ Ellida branickii
 クロテンシャチホコ.20mm.
クロテンシャチホコ Ellida branickii
 万が一を考えて移動.


 α-sweetの具合は,やや赤みが強く出る印象があるが良好.高所の撮りではやや劣る感じだがそちらは本質的ではない.