前半戦。シロモンコヤガ。ギンモントガリバ。スジモンヒトリ。オオケンモン。オオシロエダシャク。ヨツメエダシャク。フタスジコヤガ。ハイイロシャチホコ。ハネモンリンガ。

 出勤して昼下がりまで仕事。何時間も紙を切ったり印刷したり。何で食券なんて手作りしているのだろう。


 画像を選ぶと20枚を越えた。季節の変わり目で,新着の蛾が多いのである。一度に貼るのはしんどそうだ。
 というわけで,今回は6月28日の前半戦。「錦大沼公園駐車場」「アルテン温泉看板」編となる。後半はいつになるかというと,29日は社を早退するほどへばっていて虫は行かないので明日である。

大沼公園駐車場

 昨夜は相乗り画像だったので,今夜はピンで。
シロモンコヤガ Erastroides fentoni
 シロモンコヤガ。ポジションが悪くて測定していないが,おおよそ1cm。
 エルモンドクガの白抜き版の模様。こういうパターンのデザインは,適応云々ではなくて共通の祖先に由来するものなのだろう。

 ギンモントガリバ。19mm。この夜*2。
ギンモントガリバ Parapsestis argenteopicta
 この蛾の最大の特徴は,腹背の真ん中辺のおできのような黒い毛束。横から撮ってみたという企画。

 スジモンヒトリ
スジモンヒトリ Spilarctia seriatopunctata
 19mm。ヒトリガは昨夜のフトスジモンもそうだが,こんな具合に黄色っぽいのが本来であって,そう見るとアカハラゴマダラやシロヒトリの白さというのは特筆すべきなのである。

 初夏の蛾。
オオケンモン Acronicta major
 オオケンモン。28mm。腎状紋のつぶれ方にちょっと癖があって,よい同定ポイントになる。

 もうどんどんはしょってしまう。
 ●アジアホソバスズメ(52)。クルマスズメ(×)。
 ●トビマダラシャチホコ(24)。
 ●シロケンモン(22)。アオスジアオリンガ(×)。
 ●アオナミシャク(×)。ウスイロオオエダシャク(26)。ぼろぼろのセブトエダシャク(23)。おそらくフタスジウスキエダシャク(15)。
 ●ヒメカレハ(20)。クロシタアオイラガ(×)。


 例の甲虫を今年はじめて見つける。暗がりの樹の幹へ移動。
 すると途端に,駐車場に車が入ってくる。子供二人と母親らしい三人連れが降りてくる。見覚えがある。夏の間,毎日のように甲虫を捕りに来る親子である。そんなに毎日採集してどうするつもりなのだろう。

アルテン温泉看板

 ヨツメエダシャクが飛来して,バタバタと暴れている。ヨツメ自体は大歓迎なのだが,なにぶん3cm以上ある大きめの蛾なので飛び回ると周囲の落ち着いている蛾を蹴散らしてしまう。撮影の邪魔であること甚だしい。
 やっととまった。1枚2枚。
ヨツメエダシャク Ophthalmitis albosignaria
 これとても,ホンの一瞬のことでしかない。このあと,一渡り暴れてどこかに行ってしまった。

 蹴散らされた側の1。
オオシロエダシャク Metabraxas clerica
 オオシロエダシャク。26mm。これも非常に良い蛾である。
オオシロエダシャク Metabraxas clerica
 場所を移動したところ。
 学名はMetabraxas clerica。属名は「Abraxas属(マダラエダシャクの類)の後に来るもの」。種小名は「聖職者 clericus」の語尾を女性形に転じたもの。ようするに,そういう役回りの蛾であって,何か異教の女司祭などを連想すればいいのだろう。

 蹴散らされた側の2。
フタスジコヤガ Deltote bankiana
 初見。フタスジコヤガである。測定できなかったが,近くにいたアヤヒメノメイガより心持ち大きかったので1cm強。

 これも初見だと思って枚数を多めに撮った。
ハイイロシャチホコ Microphalera grisea
 よくよく見直すとハイイロシャチホコ。稲妻線が明瞭なので騙された。21mm。

 まだ続くハネモンリンガ
ハネモンリンガ Kerala decipiens
 15mm。こういう需要のない無意味な接写は当ブログの得意とするところである。

 ○その他はテンスジツトガ沢山。後は忘れた。


 何だかぐたぐたと例によって書いてはいるが,もう吐きそうである。おじさんはもう寝ます。