『日経サイエンス 2009 09』クマケムシ続報。ケイさんからの虫メール。
ごく一部でクマケムシブームが起こっているが,シンクロニティとは馬鹿にできないもので,今月の『日経サイエンス』での脳科学者茂木健一郎と物理学者下村裕との対談。
アゲハチョウだって頑張って歩く。
下村 (子供の頃,ベランダで飼っていたアゲハの幼虫が木から10mほど離れた場所で蛹になっていたことについて)
日高敏隆さんという動物行動学の大家にその話をしたら,実はアゲハチョウの幼虫はさなぎになる時に移動するというんです。ところがなぜ幼虫が移動するかについては定説がない。さなぎになる前に体内の余分な水分を飛ばすため,移動しながら体液を出しているという説が有力だそうです。
(p.98)
これだけではよく分からないなあ。
- 動き回った方が通じがよくなる。
- 少し乾燥して,尿を濃くした方が効率がよい。
- 同種の他の幼虫のため,食草を尿で汚さない。
- 尿のそばで蛹化すると,尿の匂いが寄生バチをはじめ天敵を誘引しやすい。
- 要するにダイエットの一種。
さてどんなものか。
暗くなってから雨が降りだした。
というわけで,また,例によって常連さんから送られてきた虫画像です。
やや復調気味の競馬と(わたしから見るとやや右よりの)(実はわたしが左なだけの)書評ブログ「ケイの言ってみようか!」の神奈川のケイさんから。
7月26日頃?
立派なのですが、これはもう死ぬのかなと思っていたら、1時間くらいしたら倒れていました。
とのこと。虫はねえ,死ぬんですよ。人間も同じくらい死ぬのだが,そちらは日常では隠蔽されている。
ほとんど全世界に分布し,我が国でも北海道から南西諸島まで,小さい島にも分布している。太平洋の島々に拡散しているのは,台風や季節風によって運ばれるからであろう。
(p.352)恐るべし。
ゲジ。ゲジゲジである。オオゲジではないと思う。
ゲジまで撮ってしまうということは,「もう,虫なら何でも目が行って(逝って)しまう」という危険な徴候のように思える。
当ブログの都合だけでいわせて貰えば,どうたいへんありがとうございました。