コフタオビシャチホコ。キモントガリメイガ。カバスジヤガの類。クワゴモドキシャチホコ。ノコメセダカヨトウ。アブの類。ウスジロエダシャク。トビモンシロナミシャク。ベニヘリコケガ。カギシロスジアオシャク。コベニシタヒトリ。マルハナバチの類。

 今夜もガスというよりも霧雨。車のフロントに細かな水滴が次々と降りる。

大沼公園駐車場

 昨日よりもスジコガネはいくぶん減った。でも歩くのが大変なのは変わりない。アリは消えた。

 見慣れないヤガだなあと思ったが,帰宅後よくよく見たらシャチホコである。
コフタオビシャチホコ Gluphisia crenata
 コフタオビシャチホコ。16mm。
 学名は Gluphisia crenata。今書いている「蛾の学名」から。

[希]gluphis 矢筈。正しいラテン語化ではGlyphisiaになるところ。
 種小名 crenata をギリシア訳したもの(Emmet,ESN,p.118)。

                                                                                  • -

[羅]crena 裂け目。
 “crenatus”は植物学で「(葉の縁が)円鋸歯状の」の意。この蛾の外横線の形状に由来すると考えられる。
 “crenata(um)”を種小名に持つ植物は多い。

 女性用トイレのドアの高いところ。
キモントガリメイガ Endotricha kuznetzovi
 キモントガリメイガ。測定できず。

 同定を放棄しているグループの蛾が結構あって,これもその一つ。
カバスジヤガの類 Sineugraphe sp.
 カバスジヤガの類。22mm。
 この夜,もう1頭。これはアルテン。
カバスジヤガの類 Sineugraphe sp.
 22mm。環状・腎状紋あたりの様子が違うが,個体変異の範囲らしい。

 せっかくだから。
クワゴモドキシャチホコ Gonoclostera timoniorum
 クワゴモドキシャチホコ。14mm。

 ノコメセダカヨトウ。30mm。
ノコメセダカヨトウ Orthogonia sera
 どの程度「背高」なのか,横からチェック。
ノコメセダカヨトウ Orthogonia sera
 それほどでもない。

アルテン温泉看板

 アブが目に付いたので撮り。
アブの類

 トビモンシロナミシャク
トビモンシロナミシャク Plemyria rubiginata
 12mm。多くはないが毎年必ず出現する蛾である。

 ベニヘリコケガ
ベニヘリコケガ Miltochrista miniata
 11mm。

 このポイントは不作。

馬場駐車場

 また,例のエダシャクが出てきた。2化ものだろうか。どうしよう。
ウスジロエダシャク Ectropis obliqua
 ウスジロエダシャク,だと思う。19mm。
 この夜,もう1頭。20mm。

 霧雨に濡れたカギシロスジアオシャク
カギシロスジアオシャク Geometra dieckmanni
 25mm。

 コベニシタヒトリ
コベニシタヒトリ Rhyparioides metelkana
 20mm。測定に驚いて動き出した。
コベニシタヒトリ Rhyparioides metelkana
 この夜,もう1頭。24mm。

 ●ナカジロキシタヨトウ(14)。

 おまけ。
 コガネムシを払おうとして脱いだ上着の背中に貼り付いていた。
マルハナバチの類
 マルハナバチの類の♂に思える。


 今夜の死骸。
死骸


 コンビニでいつもの不明ヨトウガ。新設の「虫備忘掲示板」へ。( ̄ー ̄)/~~