セアカヨトウ。サクラケンモン。クビグロクチバ。オオフタオビキヨトウ。ザトウムシ。キマワリ。マダラカマドウマ。ノコギリカミキリ。テンスジツトガ。ヨモギオオホソハマキ。

 というわけで,糖蜜で黄色系のカトカラを何とかしようと考えた。甲虫採りの連中と混同されると不愉快だが,背に腹はかえられない。
 今にも降り出しそうな天気。たまに水滴が顔に落ちてくる。


 まず糖蜜を仕込む。基本的に4月と同じ場所。
 まずは時間つぶし。時間が早くて駐車場には蛾が出てきていない。アルテンへ。

アルテン馬場駐車場

 天気が心配なので,できるだけ手早く。と言っても,そうでなくても時間が早いので蛾影は薄い。

 この5角形はセアカヨトウだな。
セアカヨトウ Oligia fodinae
 脚立を出してくれば測定できるが,今夜のメインはこの蛾ではない。

 これはおそらくサクラケンモン
サクラケンモン Hyboma adaucta
 13mm。やや小さい。

大沼公園駐車場

 もう少し時間つぶし。

 擦れているなあ。
オオフタオビキヨトウ Mythimna grandis
 おそらくオオフタオビキヨトウ。23mm。

 スジコガネを引き連れたクビグロクチバ
クビグロクチバ Lygephila maxima
 28mm。

大沼公園

 ○ノコメセダカヨトウが来ていたが逃走。結局,この蛾がこの夜の最大の蛾になった。

 いつも樹幹にいるといえば,これ。
ザトウムシ
 ザトウムシ糖蜜に引かれたのか,小昆虫を補食しに来たのかは分からない。単にいつもの散歩のコースだった可能性すらある。

 キマワリ
キマワリ
 人気のない甲虫。眼がくっついているあたりがハエっぽくてポイント低そう。

 夜の林で最も支配的なのは,実はカマドウマである。
マダラカマドウマ
 マダラカマドウマ

 やっと蛾がいた。しかし小さい。
フタキボシアツバ Gynaephila maculifera
 フタキボシアツバ。いちおうこれでも Catocalinae(カトカリナエ,シタバガ亜科)である。でも小さい。翅を広げて差し渡し一目2cm弱。
 でも蛾なら何でもいい。

 これも人気のない甲虫。
ノコギリカミキリ
 ノコギリカミキリキマワリの大きいのだと思えばいいらしい。

 糖蜜飛来蛾第2号。
テンスジツトガ Chrysoteuchia distinctella
 テンスジツトガだ。こんな蛾もやって来るんだ。これは面白かった。でもピントが上手くきていない。

 見事なマダラカマドウマ
マダラカマドウマ
 女王の風格あり。

 どうにも雨が不安。さっさと糖蜜綿を回収する。カメラのフラッシュリングを懐中電灯代わりにしているので,雨中の作業は避けたい。


 自宅の壁にハマキガが付いている。アトキハマキとは違っていそうなのでとりあえず撮っておく。
ヨモギオオホソハマキ Phtheochroides clandestina
 調べてみると,驚いたことに絵合わせ成功。ヨモギオオホソハマキらしい。


 運良く,甲虫採りの人々とは出会わなかった。天気のせいかもしれない。