「じょじょ」再探訪(1)。

 たまに当ブログにコメントや画像を送ってくださるyubaさんは,実は札幌市手稲区富丘を代表する蛾好きであるばかりではなく,「玄米ごはん・カフェ じょじょ」の店主であって,わたしは昨年3月に来店して売り上げの向上に全く貢献しそうもないよく分からないレポートを書いたりしている。
 すっかりyubaさんの好意に甘えて,また行かねばならないと勝手に思いこんだ。ところが夏に計画していたものがこちらのメンタルが仕事に負けてぶっ壊れて没。
 1月吉日,やっと休みを取れていざ「じょじょ」へ。


 苫小牧駅から稲積公園駅まで乗り換え不要の普通電車。「乗り継ぐ」なんて技は生きる力の不足しているわたしには北極でペンギンを探すくらい難しい。乗り換えなしは大変助かる。


 車中で保育社『蛾類図鑑』を広げる。たちまち淫魔ならぬ睡魔に襲われ,1時間半の行程のほぼ半分を居眠る。
 稲積公園駅に着。ここから目的の店まで15分だとHPには書いてある。もちろん切符はとっくになくしている。その程度の人間である。
 駅の窓口に掛け合って再発行。また1600円を払う。

 くやしいので記念撮影。切符が出てくれば払い戻すと駅員は言うのだが,出てこないに決まっている。


 間違った方向に2回進んで,3回目にようやく正しそうな道筋を見つける。やっぱり15分では着かないのだ。
 くやしいのでカメラを出して街並みを撮りながら。



 とにかくダメ。せっかくだから人間の散歩そのものを禁止してしまえばいい。「危険。地雷あり」とか書いておけばいい。



 快晴。年配の女性ともう少し若い女性とすれ違う。「すごく堅くて…」とか話している。鏡餅


 延々々々々と登り坂。左折すると勾配が更に急になる。めまい。
 やっと看板発見。

 寄る。

 凄いところから足場が飛び出している。


 どんどん登って店到着。店の外観は撮り忘れた。そういうことに関心がある向きは,検索して他の人のまともなブログを参照してください。ここは本質的に虫ブログですので。限界です。


 店内は暑すぎない。これならカメラは結露しない。

 前回はなかったと思う固定された鳥。


 yubaさんに挨拶して,カウンターからBセット注文。
 「今回はひじきがありませんから」と言う。前回の画像がまずかったらしい。味は良かったのだが。
 いずれにせよ,わたしが撮ると料理が台無しに写るようだ。でも仕方ないといえば仕方ない。わたしに料理を美味しそうに撮る才能があるのなら,蛾まで美味しそうに撮ってしまうに違いない。それはそれで面白いのだが…。
 でも今回は抑えめに。

 玄米ご飯。何かが振りかけられている。

 こんにゃくにしかピントが来なかった。

 フライ物。内部はおそらく味のよく染みた高野豆腐である。

 みそ汁のお椀越しの漬け物。みそ汁は撮る前にうっかり飲みきってしまった。


 こんな画像では何がどうなっているか分からないと思うが,ぜひ来店して召し上がってください。


 わたしを除く客が一瞬とぎれて,yubaさんの手が少しだけ空く。さあ虫の時間の始まりである。
(続く)