属名“Hypena”について。がいすとさんに応えて。
だからコメント欄は閉じられないのであって,トウシロウの我流撮るだけメンヘラのyyzz2の泡沫ブログの古い記事に,プロの気鋭の蛾屋のがいすとさんからコメントが入った。
こんなの見つけました。
http://www.wordnik.com/words/Hypena/etymologies
あああああーと思ってジャンプすると,"Hypena"である。またやっちゃったか。学名の解釈ミス。
"Hypena"とは,要するに「口ヒゲ」のことであって,長い下唇鬚を表現したもの。これを「人名」などと解釈してしまった(ヒゲを生やした人物なのかもしれないが)。
この記事を書いた頃はまだ Emmet も Jaeger も Lexicon さえも持っていなかった。まいったなあ。
仕方ないので訳出しておく。ギリシア文字はラテンナイズする。
1.新ラテン語(シュランク Schrank,1802)。ギリシア語 hypênêから。上唇の毛,口ひげ。hypo 下 + −ênê おそらくサンスクリットの“âna” 鼻の下にある部分。
http://www.wordnik.com/words/Hypena/etymologies
この語は Emmet『The Scientific Names of British Lepidoptera』にもJaeger『A Source-Book of Biologocal Names and Terms』にも出ている。いやはや無知とは恐ろしいものである。
がいすとさん,どうもありがとうございました。
ヾ (´Д`;)、 ドーセ コンナモンデス モット ノノシッテクダサイ ノノZ乙
せっかくだから Hypena属の蛾像。
ホソバアツバ。2009.5.24。前翅長14mm。
下唇鬚がなるほど長い。
「寒中見舞い」の印刷完了。今年は7人でした。火曜日くらいから送りはじめますので。
そういえば全然関係ないけど「ロマンスの神様」って,何だなかって歌詞だったんだな。http://zoome.jp/asataro/diary/61/