さて,日曜日は車椅子です。

 好天の日曜日。こんな日は仕事を放棄して,後からどんなことになろうとも公園へとガガンボやユスリカ探しに行くべきなのだろうが,すまじきものは何とやらで,やっぱり「半仕事」なのである。
 今日の現場はここ。

 またまた,心ない裏レポートが始まりますよ。ごめんなさい。例によって偏向した画像ばかりです。
 というわけで,これ。

 正しい情報は「やっぱり苫社協〜苫小牧市社会福祉協議会日記〜」記事「高校生は元気だね〜」・「「高校生はガチンコだった」を見てください。
 企画は「車椅子(人間椅子ではない)体験」と「電動車椅子サッカー」である。
 さっそく林立する車椅子がお出迎え。


 ロビーの窓から見える景色。眺望感はゼロに近い。でもこの方が普通なんだよな。


 あらゆる所に危険が潜む。延長された左腕とその関節の誇張されたふくらみ。泣いて済む状況ではないような。


 本来は触れるものである点字が目を引く。


 押してはいけないボタン。メモ紙を挟んだりしてはならないひび割れ。


 すべてがひび割れていく。


 ぶら下がる洗濯ばさみ,あるいは吊された責め具。


 壁にサークル。


 地上絵。



 壁新聞。


 金具。


 記名された履き物と無記名の履き物。公共のものは自らを公共のものとして宣言せねばならない。


 斜めの,トイレの洗面台におかれた白いカップ

 食物。


 さすがに意味不明な画像に飽きてきた。
 施設の概要はこれぐらい。他の写真の割愛。本題へ。

 左が卓球仕様。右がバスケット仕様。中央後ろに見える長い手の付いたものは何用なのか聞き漏らした。
 車椅子の概要説明。乗ったり押したり。段差に挑戦。


 改造車説明。

 ハンドルの両側に手動のアクセルやブレーキが見える。
 ドアを全開にしないと乗り降りできないので,駐車場でぴったり横に付けられると困るという話。


 車椅子サッカーの公式球。大きい。普通のサッカーボールほどの堅さがある。

 こういうガードを付け,そこでボールを操る。


 千歳から来てくれたチームがデモプレイ。PKのように強いシュートを打つ時には,車椅子をぐるっと一回転させてボールをぶっ叩く。迫力がある。
 その後,参加者が実際に車椅子で試合をやってみる。初めてでもあり,電動でないことと,ガードなしで足で蹴り合うという制約が重なってなかなかに難儀な状況が展開される。そういうことは高校生にまかせて,おじさんはボーカンを決め込む。
 選手の人たちとの懇談が行われる。ペットボトルのお茶を振るとビンの中で泡立つ。


 最後に一人ずつ感想を発表する。やりっ放しではダメなのである。なるほど公のからんだ「研修」である。
 でもこういう時に紋切り型でない血の通った言葉を生み出すのは難しい。
 それにしても「気づき」って嫌な日本語。


 壁のパネル。


 障害者の活動が,閉ざされた障害者施設の中で,すでに何らかの関心のある人々に対してだけ説明され披露されるのはどうなのだろう。
 一般の体育館を占拠して,たまたま健常者の立場でスポーツをやりに来た連中の目を奪うことができるなら,それはそっちの方が絶対に面白いと思う。