「第36回みちのく会」探訪記(6)。

 (承前)


 【2月27日夜の1】
 畏るべき「一人一話」は15分オーバーでひとまずの一区切り。
 《晩餐会》のために大広間へ移動する。横断幕貼り直し。


 晩餐会といっても,会長がパンを裂き葡萄酒をそそいで,「これぞ我が肉の中の肉,血の中の血」「取りて食え」などと口走る性質のものではない。
 お膳が並んでいる。わたしの食べられない食物を乗せているのが遠目にも分かる。


 パニッツァの小説では「白ワインはキリストの小便である」とされるが,これはビールである。


 障子に穴。

 畳に煙草の焼けこげは割愛。


 よく分からないままに《ウタゲ》が始まる。
 非社交的なわたしにとって「酒宴」は仕事の次ぐらいに苦手である。アルコールは向精神薬の関係で厳禁。加熱されていない魚類は生臭くてグニュグニュしているのでとても食べられない。節足動物や軟体動物や棘皮動物は,あれは観察対象であって食物ではない。


 また当ブログ恒例の偏食まみれの無意味な食物接写が始まるよ〜。
 (ノД`)。


 節足動物の尾部。


 甲虫の幼虫。


 非加熱の魚肉片。


 非加熱の魚肉片。黄色い植物質のものは食べられる。


 緑色の部分のみ食べられる。


 加熱が不十分であるとしか言い得ない。


 というわけで一人で茫然としていると,

   | 
   |  ('A`)     ドーセ モレナンテ
  / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ 


声をかけてくれる人もいて,当ブログや拙HPを見てくれている特殊な方が若干名いることが分かった。

   (´Д`;)、  ゴメンナサイゴメンナサイ コーシン シテマセン
     ノノZ乙


 属名“Biston”の性別が話題になるが,これが難物。命名者Leach の原記載を見ると,これが百科事典の項目「昆虫学」であって,彼がジェンダーを何と考えていたかは不明である。そもそもBistonが認知されるまでだって大変だったようだ(参照:BISTON - Butterflies and Moths of the World)。


 処理されていて食べられるもの。


 植物体。これも食べられる。


 食べられるのだが着色されているようだ。


 食べられるのだが買ってまで食べる気はしない物体。おそらく今年の最初で最後。


 耳を澄ましていると,やっぱり出版予定の学研図鑑の話題が多い。


 どちらもわたしにとっては過去のものになってしまった物件たち。


 さて,人々は仏陀の「五戒」では禁じられている何かによって「すっかり出来上がってきた」。次はオークション。
(この項続く)