アカハラゴマダラヒトリ。ネグロケンモン。シタコバネナミシャク。ミミモンエダシャク。モンキキナミシャク? ムカデの類。Acleris sp.。スモモキリガ。シロシタコバネナミシャク。ハンノトビスジエダシャク。マエモンハイイロナミシャク。

 (5月30日記)まだ病み上がり切っていなのだけど,そうも言っていられない。1日の出張はペケってしまってもきっと何とかなるだろうけど,書類は作っておかないとどうにもマズイことになる。
 というわけで起き出す。1日半寝て過ごしたリハビリでブログ。でも貼るだけ。


 曇り。メモリを忘れているのに気付いて取りに帰る。20分ほどのロスだが,暗さはちょうどよくなる。


【錦大沼公園駐車場】

 シーズン初のアカハラゴマダラヒトリ
アカハラゴマダラヒトリ Spilosoma punctarium
 17mm。翅の合わせ目から赤い腹部が少しのぞいているし,この真っ白さはアカハラに間違いないだろう。
 この蛾は,うんざりするほど多い年もあるのだが,それでも白い綿帽子をかぶった姿はなかなか愛らしい。

 ネグロケンモン。17mm。
ネグロケンモン Colocasia jezoensis
 昨年の8月13日記事にほとんど同じ画像がある。そちらは夏物。春夏で姿に変化はないようだ。

 なかなかコバネナミシャクが終わらない。
シタコバネナミシャク Trichopteryx hemana
 シタコバネナミシャク。13mm。
 種小名の“hemana”はおそらくギリシア語で「血」の意。

 ミミモンエダシャク。15mm。
ミミモンエダシャク Eilicrinia wehrlii
 HPに取り上げる予定で,ずーっと放置されている蛾。

 アクセス解析を見ると,HP訪問は1日10件ほど。現在力を入れている「学名」の方は全く需要がない。普通に考えれば当然だわな。

 ナカモンキではなく,モンキキナミシャク? 15mm。
モンキキナミシャク?
 典型的なナカモンキなら分かるが,少し変異されるともうヽ(゚д゚)ノオテアゲである。北大苫小牧研究林の報告では苫小牧に「モンキキ」はいるはずなのだが,よく分からない。標本を見に行かねばならないのだろう。
 同じようなあいまいなのがもう1頭(×)。


【アルテン温泉看板】

 これは珍しい。
ムカデの類
 小型のムカデ。フラッシュ1発で落下。

 分からないハマキ。9mm。
Acleris sp.
 ネグロ? ウスアオ? それとも?


【馬場駐車場】

 スモモキリガ。19mm。
スモモキリガ Anorthoa munda
 過去数年分のスモモを一気に見た年になった。

 ・シタコバネナミシャク*2(15・13)。
 ・ウスバキエダシャク*2(15・17)。
 ・ニッコウエダシャク(23)。


【温泉駐車場】 片っ端から移動させる作業。
 ・カバキリガ(20)。
 ・ムラサキエダシャク(×)。

 シロシタコバネナミシャク。13mm。
シロシタコバネナミシャク Trichopteryx fastuosa
 今年はウスベニスジナミシャクが少なく,その分コバネナミシャクが多様である。

 ハンノトビスジエダシャク。14mm。
ハンノトビスジエダシャク Aethalura ignobilis
 晩秋〜初夏の代表的な小型地味シャク。

 ・マダラコバネナミシャク(16)。

 マエモンハイイロナミシャク。12mm。
マエモンハイイロナミシャク Venusia semistrigata
 学名については過去記事から(間違っていないと思うので)再掲。

 マエモンハイイロナミシャクの学名は Venusia semistrigata .
 属名は「Venus」+「-ia 接尾辞」.ヴェヌスというのは,もちろん「愛欲の女神ヴィーナス(←英語)」である.蛾マニアも一線を越えるとこのような蛾に情欲をそそられて(;´Д`)ハァハァするものらしい.わたしはその境地にはまだ達していない.
 種小名は「semi- 半分の」+「strix あぜ道,轍(わだち)」+「-atus 接尾辞」.「半分まで細い溝がついている」で,翅の模様を表現したもの.

http://d.hatena.ne.jp/yyzz2/20081227/p1


 今夜は死骸なし。


 帰宅途中,軽い音を立てて蛾がフロントガラスにぶつかってきた。おそらく死んだだろう。結局,手を汚さないわけにはいかない仕組みになっているようだ。
 夜の道路を車で行ったり来たりして多くの虫を殺していくのに見合うだけの価値がこのブログにあるのだろうか。