後半戦。ホソバナミシャク。モンキシロシャチホコ。セダカシャチホコ。ウスハイイロケンモン。オオミズアオ。オオバトガリバ。ヒメクロホシフタオ。キグチヨトウ。ナガフタオビキヨトウ。シロジマシャチホコ。ルリモンシャチホコ。ミツボシアツバ。ホシナカグロモクメシャチホコ。サザナミスズメの類。ミミモンエダシャク。
(6月29・30日は夜になって天候不順で非出撃。というわけで28日の夜の部を2回に分けて更新します。残り時間がもうあまりないというりとは裏腹に,どんどん堕落しています)
まあまあの好天。もう体力気力が逝ってしまっているので2日続きの出撃はつらいつらい。でもぼちぼち天気が崩れる予報もある。行ける時に行っておかないと,後から後悔することになりそう。
錦大沼公園駐車場
灯火に小さな蛾が群がっている。夜だというのに舗装の上にアリが走り回っている。
ホソバナミシャク。活動期間の長い蛾の印象がある。
あまり新鮮そうな個体ではない。翅を立てたスタイルが珍しかったので貼り。
・ルリモンシャチホコ(23)。オオバトガリバ(21)。ハネナガブドウスズメ(46)。その他,色々スルー。
何年ぶりかな。シャチホコの美麗種。
モンキシロシャチホコ。測定サボリ。小さなシャチホコ。
灰色茶色ばかりのシャチホコガの中にあって特異な個性である。頭の毛房のオレンジも可愛らしい。
この蛾に出会えたことで,後はどうでもよくなる。
なかなか店じまいできない。明らかな初物である。
17mm。斑紋はヤガ系である。
帰宅後,「コブガ」から調べ始める。アウト。それじゃあ(サイズが少し大きいけれど)「コヤガ」。ダメ。困った時の「シタバガ」も通用しない。とんでもない難物であることが判明した。『大図鑑』を一通り,じゃなくて三通りぐらい眺めてオテアゲ宣言がでた。蛾LOVEさんの掲示板に「SOS」のカキコまでする。
結局,判明したのが翌々日の朝。北大の「Biodiversity Group - SPECIMENS」でたどり着いた(このサイトはシャチホコ科とヤガ科しかないが,北海道の蛾の標本写真集としては最強である)。
ケンモンヤガだった。ウスハイイロケンモン。そんな蛾は知らないよ,普通。
というわけで勉強会。『大図鑑』にしか取り上げられていない。(…)属 Subleuconycta は東アジア産の小属。別の1種を台湾に産する。本種はウスリー地方と日本から知られ,これまで北海道十勝地方と屈斜路湖,青森県十和田湖町でとれているほか,熊本県球磨郡水上村産の1♀のみが既知。中間地域に採集例がない。(…)6-7月に採集されている。発生回数,幼生期等は不詳。(p.680)
珍しめの蛾の模様。最も上記サイトを見ると,北海道のあちこちで普通に採れているようだ。
学名は Subleuconycta palshkovi 。属名は例によって「他属参照あるいは分類学的位置型名称」であって,「Leuconycta属の下にくるもの」。Leuconycta属から別れて起こされた属である。Leuconycta属は日本に分布していない。こちらの意味は「白いnycta(夜の意。ケンモンヤガの名称に使われる)」である。
種小名はおそらく人名から。ロシア人だとしたら「ぱるしこふいー」と読むのだろう。
この夜都合3頭。こんなにいていいのだろうか。
・ノメイガ2種。同定は,できる気がしない。
というわけで,アルテンへ移動。
(続きは明日,この下にそのまま続けます)
馬場駐車場
落ち蛾ばかり。地味なのが続く。
こういうのはアツバ(亜科)アツバ。アツバにはクルマアツバアツバとテンクロアツバアツバとシタバガアツバがいる。
ミツボシアツバ。18mm。
・Elophila nymphaeata*2(16・17)。当ブログではキタマダラミズメイガ(仮)としている。
物置小屋。
一見して初見のシャチホコガ。しかも美麗である。
とにかくまず1枚。
その次は測定。欲張って2枚目をただちに撮ろうとして逃げられた蛾は数多いる。同定のためにも測定ははずせない。22mm。
測ってしまえばこっちのもの。後は好きなアングルで。
シロジマシャチホコ。今夜はモンキシロ・ウスハイイロ・シロジマと大収穫になった。
これは珍しくないシャチホコ。ルリモンシャチホコ。
このふくらんだスタイルがデフォルトである。