トガリメイガの類。ツマオビホソハマキ。ウラジロアツバ。ゴミムシの類。アシアカクロカスミカメ。テンクロアツバ。アカトビハマキ。ツマグロマキバサシガメ。クロオビリンガ。ウスバカミキリ。シロアヤヒメノメイガ。ウスクモエダシャク。スジモクメシャチホコ。ホシナカグロモクメシャチホコ。キバラケンモンの類。ワモンキシタバ。

 ところで,「気づき」とか「学び」とか,日本語離れした名詞を違和感なしに用いる連中がわたしの本来の業界には結構いて,講演などでそれらを耳にするたびにげんなりしてしまう。彼らは良い言葉で書かれた本を読んでいないに違いない。あんな卑しい日本語でものを考える手合いの語る内容なんか,とうてい取り合うに値しないだろうと思う。


 8月13日の金曜日がお盆なのかどうかわたしにはよく分からないのだが,いずれにせよ,日本のお盆は仏教と儒教と土着信仰とが溶け合った妙なものであることは少し調べればすぐに分かる。どうせわたしとは無関係な領域である。
 とはいえ世の人々はしばしば休暇らしく,アルテンのキャンプ場には人が詰めかけている模様。彼らは夜になると温泉施設へ徒党を組んで来訪する。もちろん蛾なんて踏みつぶしてしまうのである。


 錦大沼公園はパス。気力の問題である。

アルテン温泉看板

 羽根アリが出ている。わたしが羽根アリに感じるうっとうしさは,ク○○タ採りの人が蛾に対して感じるそれと同じである。

 トガリメイガの類。9mm。
トガリメイガの類 Endotricha sp
 どういう機能があってこのようなとまり方をするのか見当が付かない。脚が長すぎるだけなのかもしれない。

 初見のツマオビホソハマキ。9mm。
ツマオビホソハマキ Phtheochroides apicana
 小さい蛾ばかり。

 ・ヒメキホソバ。
 ・チャイロナガカメムシ。その他,ヨコバイ沢山。

馬場駐車場

 花火の臭いと若者の声。

 真っ黒なのだが,おそらくウラジロアツバ。14mm。
ウラジロアツバ Zanclognatha violacealis
 触角にコブのあるのが分かる。

 大小のゴミムシが目立つ。雑甲はもちろん全然である。もっとそれぞれに個性が強ければもっと人気がでるだろうにと思う。
ゴミムシの類
 11mm。

 後脚の縞を頼りに図鑑を調べて,おそらくアシアカクロカスミカメ
アシアカクロカスミカメ Arbolygus rubripes
 幼虫はなぜか白い。「http://www.flickr.com/photos/8706930@N08/4726524083/」参照。

 ツマグロマキバサシガメ
ツマグロマキバサシガメ Stenonabis extremus
 そろそろ今シーズンは見納めかな。

 テンクロアツバ。10mm。
テンクロアツバ Rivula sericealis
 新鮮な個体が多かった。

 初見のハマキ。顔色で同定。
アカトビハマキ Pandemis cinnamomeana
 アカトビハマキ。10mm。

 ・カシワマイマイ♂(27)。今年もカシワマイマイの発生は好調。
 ・2cm弱の大きいゴミムシ。横からの1枚で逃走。
 ・ヒメゲンゴロウ(12)。水のあるところにはもう戻れまい。
 ・トビスジシャチホコ*2(×・22)。

 クロオビリンガ。17mm。
クロオビリンガ Gelastocera kotschubeji

 初見のウスバカミキリ。44mm。
ウスバカミキリ Megopis sinica
 調べると大きいことは大きいのだけど,珍しくも何ともないとのこと。わたしがいかに甲虫探しをしていないかという例証。
 せっかくだから,その近くにいたゴミムシの比較画像。
ゴミムシの類

 これも,せっかくだからの撮り。
シロアヤヒメノメイガ Diasemia reticularis
 シロアヤヒメノメイガ。10mm。
 翅が半開きだったので,アタピンの翅ボケになった。

 ・バイバラシロシャチホコ(17)。
 ・クロモンアオシャク(13)。

アルテン温泉看板(2巡目)。

 ウスクモエダシャク。20mm。
ウスクモエダシャク Menophra senilis
 色が全体に白っぽい個体。退色したのか地色なのか分からなかった。というわけで頭部のみ。

 スジモクメシャチホコ。25mm。
スジモクメシャチホコ Hupodonta lignea
 もちろん,現場では,「ギンシャチホコ」だと思いこんでいた。

 ・キマワリ。ライト直下でオレンジ色になってしまった。
 ・ヨツメエダシャク(29)。なんとなく割愛。

温泉駐車場

 わたしもその一員であるが,クルマだらけ。

 白地に黒模様の蛾2種。


 ホシナカグロモクメシャチホコ。19mm。
ホシナカグロモクメシャチホコ Furcula bicuspis
 胸背の模様がパグ犬の顔に見える。


 翅表からでは同定不可能な,キバラケンモンの類。測定すらしていない。
キバラケンモンの類 Trichosea sp

 ワモンキシタバ
ワモンキシタバ Catocala fulminea
 どうせ翅なんて開いてくれないのである。しかも,測定しようとすると飛んで逃げる。

 上手く撮れたと思うのだが,スレていて同定できない。20mm。
不明ヤガ
 ヤガなんだろうけどさ。

 ・サザナミスズメ(35)。サイズ的には無印。
 ・エゾカギバ(15)。
 ・ホソバナミシャク(×)。発生確認のみ。
 ・緑の直翅。


 死骸。
 オビカギバ。
死骸 オビカギバ
 ナカグロモクメシャチホコの類。
死骸 ナカグロモクメシャチホコの類