「みちのく会@山形」非緊急レポ(9)。「話題提供」。

(承前。過去記事は「検索:「みちのく会@山形」非緊急レポ」で)


 食餌じゃなくって食事がすむと,「高砂の間」に全員集合。最後はアカデミックに締める「話題提供」である。


 アカデミズムの前に,昨夜のキョーランのオークションの会計報告。9万8千円ほどになったという。ヨッパライの(略 。


 「モンゴルの自然環境と昆虫相」

  • 草原性の蛾が多い。北海道との類似性が高い。日本の草原の蛾類相の成因を考える上でモンゴルの調査は欠かせない。
  • 一旦家畜が入ってしまうと2〜3年は草が戻らない。実際,過放牧と干魃で草原の荒廃が見られる。
  • ツガカレハが数年おきに大発生する。

 もんごるはあまりに遠し…。

 ヤガの分類は依然錯綜。
 アイチベルガー(Aichberger?)は分けられないものまで分けてしまう人物で,ゲニタリアで区別できないものでも新種として記載してしまっている。日本のシモフリスズメを50種ほどに分けている。これはまずい。

 標準図鑑は3月下旬からずれ込んで4月発刊。

 ミクロ編2冊は来年に。

 しめて4巻で各巻25k。結局『大図鑑』と同じ100kかあ。

 あちこち採集・調査の仕事。

  • ヤクにすっかり草をやられている@四川省
  • グリーンアノールのため,蝶なんて全然見つからない@小笠原。
  • 酸性雨で木がすっかり枯れている。昆虫に甚大な影響@三宅島。

 クスサンの大発生。

 クリを食べ尽くしてどうしたかと言えば,ミョウガ・ソテツ・ライラックへ移動。

 大発生ネタがこのところ多いなあ。環境における多様性が失われて,簡単にバランスが崩れるのだろうなあ。

  • ニトベミノガの新食草。
  • ハマオモトヨトウの幼虫。

 これしかメモに書かれていない…。分からない… (ノД`)。
 どうでもいいけど実はごく最近まで「ハマオ/モトヨトウ」だと思っていた。


 これで大団円。メモから転記。

来年の会場について 青森? 岩手?
              ダメなら秋田

 ということだそうです。


 次回は帰苫の話。もはや虫でもなんでもないな。でも家に帰り着くまでが「みちのく会」です。


(この項続く)