憲法記念日午後の部。マダラコバネナミシャク。チャオビコバネナミシャク。コナガ。ハネナガカバナミシャク。カバナミシャクの類。ヤスジシャチホコ。ネグロケンモン。カギモンヤガ。ホソバキリガ。ウスベニスジナミシャク。アトジロエダシャク。アオヤマキリガ。

 夜の部。天気は予報のようには崩れていない。適度にくもって,むしろ蛾日和である。日中に苦しめられた風はほぼおさまっている。


<温泉看板>
 蛾反応あり。Trichpteryx たちが車窓から見える。

マダラコバネナミシャク Trichopteryx ussurica
 マダラコバネナミシャク。他のトリコプテリクスとは一見して異なる。
 めくるめくコバネナミシャクをもう1種。斜め上。はっきり小振り。
チャオビコバネナミシャク Trichopteryx terranea
 第一感でチャオビコバネナミシャク。帰宅後に『標準図鑑』で確認。

 ・ウスバキエダシャク*3。19・20・19mm。色の濃淡がある。すべて♂。

 コナガが出てきている。北海道での越冬は不可能ではないが条件が厳しいから,おそらく内地からの移民。
 すぐに飛ぶので個体識別が混乱する。この夜,2〜3頭。
コナガ Plutella xylostella
 これが限界ということで,一応のベストショット。8mm。

 完品のゴミシャク,じゃなくてカバナミシャクが2種。
ハネナガカバナミシャク Eupithecia takao
 これはおそらくハネナガカバナミシャク。13mm。初見だかどうかさえも分からない。
カバナミシャクの類 Eupithecia sp.
 こちらは危険なニオイがするので追及しない。12mm。

 苫小牧でのシャチホコの第一走者。2化の春もの。
ヤスジシャチホコ Epodonta lineata
 ヤスジシャチホコ。22mm。これは良い蛾。


<馬場駐車場>

 こちらも2化の春もの。
ネグロケンモン Colocasia jezoensis
 ネグロケンモン。ポジションが悪いし,ネグロケンモンに決まっているので測定サボり。
 今回の『標準図鑑』では,「ケンモンガ科」は「ヤガ科ウスベリケンモン亜科」へと統合。

 ・ナカモンキナミシャク。15mm。


<覚生川通り>
 ・スモモキリガ(20mm)。おそらくホソバキリガ(18mm)。

 カギモンヤガ。20mm。
カギモンヤガ Cerastis pallescens
 高所にもう1頭。

 ・不明春キリガ(19mm)。ミヤマカバキリっぽい個体(×)。

 集合写真。
ウスバキエダシャク他
 ウスバキエダ,カバキリ,おそらくウスベニスジナミ,おそらくナカモンキナミ,チャイロキリ。

 おそらくホソバキリガ。19mm。同定はさておいて,とりあえず寄ってみる。
ホソバキリガ Anorthoa angustipennis
 キリガ顔。

 初ウスベニスジナミシャク。17mm。
ウスベニスジナミシャク Esakiopteryx volitans
 もっと早春から出ていただろう蛾。こちらの始動が遅かったのである。もう緑の個体はダメだな。
 この近くにもう1頭。12mm。

 高所にスギタニキリガ
スギタニキリガ Perigrapha hoenei

 高所。
マイコトラガ Maikona jezoensis
 ああマイコトラガ。せっかくのマイコトラガ。脚立でもどうにもならない高度。

 集合写真2。
ヒゲマダラエダシャク他
 ヒゲマダラエダ,チャイロキリ,ウスバキエダ*2。


<駐車場>
 思ったよりも蛾が落ちていない。

 アトジロエダシャク。22mm。
アトジロエダシャク Pachyligia dolosa
 俗に言う「ヤガモドキ」。撮って比較的面白い蛾。この夜もう1頭(21mm)。

 ・マダラコバネナミシャク。17mm。移動。


<錦大沼公園駐車場>

 ヒラタマルハキバガの類
ヒラタマルハキバガの類 Depressariidae
 測定失敗。同定せず。

 ・ウスバキエダシャク(18mm)。オオトビモンエダシャク(27mm)。

 アオヤマキリガ
アオヤマキリガ Orthosia aoyamensis
 22mm。
アオヤマキリガ Orthosia aoyamensis
 資金繰りに失敗したかのような不景気な顔つきである。

 ナカモンキナミシャク逃走。
ナカモンキナミシャク
 以前書いたように,この蛾は逃げる。


 今夜の死骸。
タマヌキトガリバ死骸
 タマヌキトガリバ。